
最終更新日:2025.06.30
ITエンジニアは毎日勉強し続けるのがしんどい?学習時間の真実と疲れたと感じた時の対処法

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら
- エンジニアの勉強はなんでこんなにしんどいの?
- エンジニアは勉強し続けないといけない?
- エンジニアはプライベートがないって本当?
エンジニアはスキルを磨くほど、年収アップ・キャリアアップが狙える職業です。
しかし、自分のためとはいえ、勉強ばかりでは「モチベーションが続かない」「疲れた」と辛くなってしまうこともありますよね。
実際に、「勉強が大変で…。」と当社へご相談いただくことは多いです。
記事の要約
本記事では、エンジニアの勉強が大変なのか不安な方や学習に疲れてしまった人を対象に、エンジニアの平均学習時間としんどいときの対処法、さらには、なぜエンジニアは勉強し続けないといけないのかまで徹底解説します。

1.エンジニアが勉強し続けないといけない理由

エンジニアとして活躍していくうえで、勉強は避けて通れない道です。なぜエンジニアは自己学習しないといけないのか3つの理由を解説します。
- IT業界は技術の変化が早い
- できないと仕事のパフォーマンスに直結
- できないことが精神的な負担につながる
1-1.IT業界は技術の変化が早い(特に開発職)
エンジニアが勉強し続けないといけない理由の1つは、IT技術の急速な進化です。
移り変わりの激しいIT業界では、新しい技術が日々生まれてきています。今習得している技術も数年後には使い物にならないことも少なくありません。
そのため、常にアンテナを張り新しい技術を学ばなければ、市場に取り残されてしまいます。また、トレンド情報をキャッチアップしておかないと、仕事で苦労することも多いです。
例えば、顧客から「〇〇という新しい技術を使ってサービスを作りたいんだけど」と相談されても、知識がなければ要望を叶えられません。
企業から必要とされる人材でいつづけるには、技術の進化についていくことが重要です。
そのためには、ITニュースアプリや技術ブログで情報収集したり、勉強会に参加したりするなど努力する必要があります。
1-2.できないと仕事のパフォーマンスに直結
持っているスキルが仕事のパフォーマンスに直結することも、エンジニアが勉強し続けないといけない理由の1つです。
エンジニアは、知識やスキルの習熟度が「業務スピード」「仕事のレベル」「対応できる業務の幅」に大きく影響します。
例えば、プログラミングだけでなく要件定義・設計もできると、上流工程から下流工程まで幅広い業務に対応することが可能です。
プログラミング知識が豊富なら、人の何倍も早いスピードでタスクをこなせます。頑張って勉強した結果、高い評価を得られ年収アップ・キャリアアップできたというのはよくある話です。
一方で、自分で学習しなければ業務外で自主的に学んでいる人よりも成長速度が遅くなります。
- 業務範囲が広がらない
- レベルの高い仕事を任せてもらえない
- 単価の高い案件に入れない
エンジニアとして成長できないと、理想のキャリアはいつまでたっても叶えられません。
「今よりもハイレベルな仕事をしたい」「キャリアアップしたい」という方は、業務外でも学ぶことが大切です。
1-3.できないと精神的な負担につながる
エンジニアは勉強し続けなければ、精神的に辛くなってしまう恐れがあります。なぜなら、知識やスキルを高めないと仕事についていけないからです。
- 会議などで話している内容が理解できない
- 納期に遅れて周囲に迷惑をかける
- 同僚との差がどんどん開いていく
特に未経験から転職した場合は、十分な研修があったとしても実務でついていくのは大変です。研修とは桁違いのスピードと質が求められ、覚えることも増えていきます。
私もエンジニアとして働き始めた頃は「何をいわれているのか」「何を求められているのか」を理解できずチームに迷惑をかけました。
エンジニア初心者は、自分で基礎的な知識・スキルを学んでおくことが重要です。何もしなければ、できないことばかりで職場に居づらくなってしまいます。
はじめに基礎をしっかり身に付けておけば、新しい仕事にも対応できるようになり少しずつやりがいを感じられるようになるはずです。
2.【データで解説】エンジニアの平均勉強時間
「エンジニアとして活躍していくためには、どれだけ勉強しないといけないの?」と不安な方もいますよね。
実際のところ、エンジニアは毎日長い時間学習しているわけではありません。
経済産業省の「我が国におけるIT人材の動向」によると、業務外の週平均勉強時間は先端IT従事者で2.7時間、先端IT非従事者は1時間です。

※先端IT従事者とは、AIやIoT、データサイエンスなどの先端技術に関わっているエンジニアのこと。
※先端IT非従事者とは、先端IT従事者以外のエンジニアのこと。
1日に換算すると先端IT従事者で約30分、一般的なエンジニアは10分にも満たないです。さらに、自主的に学習している人の割合をみると先端IT非従事者の場合、約半数はほとんど勉強していません。

以上のように業務外で学習する時間・人は多くないため、これから転職を考えている方もプレッシャーに感じる必要はありません。
勉強に対する不安で一歩を踏み出せなかった方は、気負い過ぎず、ぜひ挑戦してみてください。
3.エンジニアが勉強をしんどい、疲れたと感じる理由と対処法

平均の学習時間は短いものの、現役エンジニアの中には「勉強がしんどい、疲れた」と感じている方もいるのではないでしょうか?
しんどいときは、その原因を明らかにすることで解決できる可能性はグッと高まります。ここでは、当社が転職支援をする中で分かった3つの原因と対処法をそれぞれ解説します。
- 初期学習がおろそかになっている場合
- 初期学習のペースで勉強し続けてしまっている場合
- 仕事が忙しく、勉強時間が取れない場合
3-1.初期学習がおろそかになっている場合
エンジニアになって半年〜1年の頃に勉強していないと、辛く感じることがあります。
エンジニアとして働きはじめたばかりの頃は、ITの基礎を身に付けるために大切な時期です。その時期に学習していないと、技術や知識の習得・理解に時間がかかってしまいます。
また、仕事をするうえで分からないことが増えていくと、毎日何時間も勉強しなければ解決できなくなるケースが多いです。
もし今、勉強し過ぎて疲れているなら再度、目標を設定することが重要です。
将来どんなキャリアを目指しているのかをはっきりさせておくと、必要なスキルや知識が見えてきます。やるべきことが定まれば最短ルートで進めるため、勉強の負荷を大きく減らせます。
これから転職する方は、最初の1年は頑張って勉強するべきです。基礎を固めておけば今後の学習時間を大幅に減らせ、仕事もスムーズにこなせるようになります。
3-2.初期学習のペースで勉強し続けてしまっている場合
新たなスキルの習得や資格取得のために、勉強し続けている方もいるのではないでしょうか?
スキルアップやキャリアアップするには学習が不可欠ですが、メリハリを付けることも同じくらい重要です。ハイペースで取り組んでいると途中でしんどくなり、気力が長続きしません。
「やらなきゃ」と自分を追い詰めてしまうと、プレッシャーで頭が回らなくなり効率も落ちていきます。
学習を継続するために大事なことはペース配分です。東京大学の池谷裕二教授とベネッセコーポレーションの実験によると、「60分学習」より「15分×3(計45分)学習」の方が「定着率が高い」ことが分かりました。

そのため、短時間で集中して何度も取り組む「積み上げ型学習」の方が勉強において効果的だといえます。
1日に連続して何時間も学習していて疲れてしまった方は、適度に休憩を挟みながら短時間で集中してやってみると良いですよ。
3-3.仕事が忙しく、勉強時間が取れない場合
「エンジニアとして活躍したい」「将来に不安がある」という理由で勉強はしたいけど、仕事が忙しくて学習できていないことはありませんか?
仕事で疲れていると時間が取れないだけでなく、気力・体力も奪われてしまいます。休日にやろうと思っても、やる気が湧かずなかなか学習は進みません。
仕事が忙しすぎる原因が企業にあるなら、環境を変えることも1つの手段です。
プライベートや学習時間を確保できるホワイト企業なら、心も体も100%の状態で勉強できるので効率的にスキルアップできます。また、優良企業に入れば新しい仕事にチャレンジする機会もあり、エンジニアとして幅を広げられます。
今の状況を変えるには、あなた自身で行動を起こすことが大切です。エンジニアを大事にしてくれる優良企業はたくさんあります。
4.勉強が辛めでしんどいエンジニアの職種
技術の進歩が速いIT業界では、エンジニアにとって継続的な学習は不可欠です。しかし、その学習が特に「しんどい」と感じやすい職種が存在します。
- システムエンジニア(SE)は顧客理解がしんどい
- Webエンジニアは最新トレンドの学習がしんどい
- 組み込みエンジニアは学習の難易度が高くてしんどい
- セキュリティエンジニアは責任の重さがしんどい
4-1.システムエンジニア(SE)は顧客理解がしんどい
システムエンジニア(SE)の学習における大変さは、技術知識の習得だけに留まらない点にあります。
SEの主な仕事は、顧客の要望をヒアリングし、それを基にシステムの仕様を設計することです。このため、顧客のビジネスや業界特有の業務フローを深く理解しなければなりません。
顧客はITの専門家ではない場合が多く、その曖昧な要望の裏にある本当の課題やニーズを、対話を通じて引き出す高度なコミュニケーション能力が求められます。
担当するプロジェクトが変われば、金融、製造、医療といった全く異なる業界の専門知識をゼロから学び直す必要も出てきます。
このように、技術的なスキルに加えて、常に新しい「顧客の業界知識」という広範なテーマを学び続けなければならない点が、SEの学習がしんどいと言われる大きな理由です。
4-2.Webエンジニアは最新トレンドの学習がしんどい
Webエンジニアが直面する学習のしんどさは、Web業界の技術トレンドの移り変わりの速さに起因します。
Webサイトやアプリケーションを開発するためのプログラミング言語、フレームワーク、ライブラリは、まさに日進月歩で新しいものが登場し、数年前の主流技術が今では古くなっていることも珍しくありません。
このため、Webエンジニアは、業務で使う技術とは別に、プライベートな時間を使って勉強会に参加したり、海外の技術ブログを読んだりして、常に最新情報を追いかけ続ける必要があります。
新しい技術をキャッチアップしないと、自身の市場価値が下がってしまうというプレッシャーもあります。
「終わりなき技術競争」の中で、常に学び続けないと取り残されるという焦りや、膨大な学習範囲に圧倒されることが、大きな負担となっています。
4-3.組み込みエンジニアは学習の難易度が高くてしんどい
家電や自動車、産業機械などに搭載されるシステムを開発する組み込みエンジニアは、学習内容の専門性の高さと難易度がしんどさの要因です。
ソフトウェアの知識だけでなく、CPUの動作原理やメモリ、電子回路といったハードウェアに関する深い理解が不可欠となります。限られたメモリや処理能力といった物理的な制約の中で、いかにして最適な動作をさせるかという、パズルのような思考が求められます。
また、C言語やアセンブリ言語といった習得が難しい低レイヤーの言語を扱うことが多く、情報もWeb上には少ないため、分厚い専門書や英語のデータシートを読み解く根気が必要です。
学習範囲が広く専門的で、かつ情報も得にくいため、一人前になるまでの道のりが長く、挫折しやすい点が組み込みエンジニアの学習の厳しいところです。
4-4.セキュリティエンジニアは責任の重さがしんどい
セキュリティエンジニアが直面するしんどさは、日々進化するサイバー攻撃との「終わりなき、いたちごっこ」にあります。
攻撃者は常に新しい手口を生み出すため、防御側は最新の脆弱性や攻撃手法の情報を常に追いかけ、対策を講じ続けなければなりません。守るべき範囲はネットワーク、サーバー、アプリケーション、法律、社内ルールなど非常に広大です。
システムの弱点になりうる箇所を全て把握し、広く深い知識を維持し続ける必要があります。
そして何より、一度インシデントが発生すれば企業の信用や存続に致命的なダメージを与えかねないという、計り知れない責任とプレッシャーが常に伴うこと。
これがセキュリティエンジニアの学習と業務を、精神的に最も「しんどい」ものにしています。
5.エンジニアファーストの企業はユニゾンキャリア
勉強とプライベートを両立し理想のキャリアを実現するなら、エンジニアファーストの企業へ転職することが大切です。とはいえ、エンジニアを第一に考えてくれる優良企業を見分けるのは簡単ではありません。
一般に公開されていない情報が多いため、1人で深いところまで理解するには限界があります。
5-1.ユニゾンキャリアの特徴
ユニゾンキャリアは、IT業界に特化した転職・就職支援サービスです。
転職希望者が確実に優良企業から内定を取るために、IT業界の説明から企業選び、選考の対策まで徹底的にサポートしています。
口コミ評価
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例えば、IT業界でありがちな以下のような怪しい企業を紹介することはありません。
- エンジニアとして採用されたはずがITの仕事ができない
- 研修として家電量販店で働かされる
- 法的に問題のある企業
また、転職を強制したり急かしたりすることもありません。1人ひとりの意向に合わせて転職活動を進めていくため、あなたのペースでじっくり向き合うことが可能です。
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5-2.ユニゾンキャリアの転職成功例

成功者インタビューより
ーインフラエンジニアから開発エンジニアへのキャリアチェンジを考えた理由とは?
元々、インフラエンジニアとして就職してはいたのですが、その間も開発側でものづくりに携わりたいと考えていました。
前職でHP開発のサポートプロジェクトの仕事をする機会があり、自身でも色々と開発について勉強していくうちに、より開発エンジニアになりたいと強く思うようになったんです。
ですが、入社してすぐだったため、インフラエンジニアの仕事を経験してからでも遅くないと考え、その時は転職に踏み切りませんでした。
ー転職活動時に不安だったことはありますか?
正直、開発エンジニアでは内定が取れないと思っていました。
自分自身で2ヶ月半ほど転職活動をしましたが、内定が取れた企業は全てインフラエンジニアとしての採用でした。
あまりにも開発エンジニアとしての内定が出ないので、最後の方は「もうインフラエンジニアとして再スタートしようかな…」と考えたこともありました。
しかし、諦めずに最後までやり抜こうと考えて、とにかく行動していました。
ー開発エンジニアになるためにどんなことを勉強すべきですか?
個人的にはJavaから勉強すればよかったかなって思っています。理由としては、Javaから入ったほうが他の言語に派生しやすいんですよね。
ただ、Javaは他の言語に比べて少し難しいため、挫折することを考えるとRuby言語やPython言語でもいいと思います。
ユニゾンキャリアでは、ご相談から内定まで「完全無料」でサポートいたします。
エンジニアとして転職を考えている方は、経験者・未経験者問わずお気軽にご相談ください。