ITエンジニアには夜勤がある？職種、仕事内容、メリット・デメリットから正しく選択

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリアの編集部」の真心です。

エンジニアへの転職を検討するうえで、夜勤の有無は気になるポイントの1つではないでしょうか？

実際、「エンジニアに興味があるけど、夜勤はちょっとなぁ…」と悩んでいる方からご相談を受けることが多々あります。

しかし、エンジニアの夜勤は想像するより激しいわけではないので、世間認知と若干ずれているのも事実です。

ちなみに、夜勤業務がなければ、あなたが使っているサービスも夜間は使えなくなってしまったり、日中に大きなメンテナンスが入ったりしますよ？

1.ITエンジニアの夜勤は職種で決まる

エンジニアの夜勤のある・なしは「開発エンジニア」か「インフラエンジニア」かによって異なります。それぞれ詳しく見ていきます。

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1-1.開発エンジニアは夜勤がほぼない

開発エンジニアは、システムやアプリケーションの設計・開発に携わるエンジニアの総称を指します。

システム開発が目的のため、夜間作業の必要性が薄く夜勤はほとんど発生しません。一般的なサラリーマンと同じように、朝から夕方ごろまでの勤務が一般的です。

しかし、以下の場合は残業や夜間・休日の作業が必要になります。

まれにプロジェクトが破綻状態に陥った際の納期前には、人手不足から休日も休まず働く「デスマーチ」が発生することがあります。

最近は昔と比べて緩やかになってはいますが、開発エンジニアでも夜間や休日に必ず休めるわけではありません。また、システムエンジニアの職種で定義される「運用・保守」のポジションでは夜間のシステムの安定稼働のため夜勤が発生します。

1-2.インフラエンジニアは夜勤が発生する恐れが

インフラエンジニアは、サーバーやネットワークなどの「ITインフラ」を設計・構築・運用する仕事です。

システムのメンテナンス作業は、日中におこなうと何か起きたときにユーザーの通常業務へ支障をきたします。

影響を最小限に抑えるため、道路の工事と同じように利用者が少ない夜間に対応することが多いです。

とはいえ、インフラエンジニアでも設計や要件定義などの「上流工程」へキャリアアップすれば、夜勤は少なくなります。

2.インフラエンジニアに夜勤が発生する理由

インフラエンジニアに夜勤が発生する理由はITシステムの構造に起因します。なるべくやさしく解説をするのでついて来てください。

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2-1.ITインフラはIT社会の基盤である

まず前提として、あなたが使っているようなスマホゲームやSNSといったものはネットワークを介して使えるものが大半を占めています。わかりやすい話、機内モードに設定した時に使えなくなるアプリたちですね。

また、Webサイトなどを閲覧する際には、サーバーというPCにアクセスしてデータの交換をしていると思ってもらえるとわかりやすいです。

これらの技術を継続的に成り立たせるのに、ITインフラというものが必要になってきます。そのため、ITインフラは以下の図のようにシステムやアプリを支える基盤となっています。

このように、あらゆるシステムがITインフラの土台の上に成り立っているので、止まってしまったら大変です。

わかりやすく生活インフラを想像してみてください。インフラと言われるものには電気・ガス・水道が含まれます。

まったく、たまったもんではないですよね？

このようにならないように、ITインフラを支えているのが、インフラエンジニアです。夜勤がなかったら怖いですよね。

2-2.インフラエンジニアの仕事内容

では、具体的にインフラエンジニアの仕事内容について見ていきます。

インフラエンジニアの仕事内容は、「上流工程」と「下流工程」の2つに大別できます。下流工程は「監視・運用・保守」で、上流工程は「構築・設計・要件定義」に細分化されます。

それぞれの詳しい仕事内容は、以下のとおりです。

工程	業務	仕事内容
上流工程	要件定義	クライアントの要望をヒアリングし、解決策を提案する
	設計	ネットワークやサーバー、OS、ミドルウェアなどの方式や設定値を決める
	構築	設計書に沿って機器の配置・設定、ソフトウェアのインストールなどを行う
下流工程	運用・保守	ITインフラの監視のほか、トラブルの原因調査と解決を行う
	監視	ITインフラが正常に動作しているか監視する

「下流工程」を担当するインフラエンジニアは夜勤があります。理由は、以下のとおりです。

未経験の場合は、下流工程からスタートして経験を積んでいくことがほとんどです。そのため、インフラエンジニアに転職して少なくとも最初の1〜2年は夜勤が発生する可能性があります。

ただ、この工程を踏んでいなければ、どのようなトラブルが発生するのか把握できないため、現実的に設計や構築といったインフラシステムを作る場面で再現性がなくなってしまいます。

日勤の勤務になる前に、現場を身をもって知るとう大事な期間というわけですね。

3.夜勤で働くメリット・デメリット

ネガティブなイメージをもたれがちな夜勤ですが、実は、デメリットばかりではありません。夜勤で働くメリットとデメリットを解説します。

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3-1.夜勤のメリット

インフラエンジニアが夜勤を担当するメリットは、以下のとおりです。

インフラエンジニアの夜勤は3交代のシフト制で組まれています。時間になれば後任者へ引き継げるため、残業は発生しにくいです。

また、夜間は大きなトラブルがない限り、あまり忙しくありません。状況によりますが、空いた時間を利用して資格の勉強をする人も多いです。

加えて、22時から5時に働いた場合は法律により、「深夜割増賃金」として給料が約1.25倍になります。

労働基準法第三十七条（時間外、休日及び深夜の割増賃金）
④　使用者が、午後十時から午前五時まで（厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで）の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。
引用：E-GOV法令検索-労働基準法

基本的に「夜勤手当」も支給され、労働時間が日勤と同じでも夜勤の方が多く年収が高くなるのがメリットです。

3-2.夜勤のデメリット

インフラエンジニアが夜勤で働くデメリットは2つです。

夜勤と日勤を繰り返すシフト制は、生活リズムが乱れがちです。睡眠や食事の時間がバラバラになるため、「体調を崩しやすい」「仕事に集中できない」といったデメリットがあります。

また、勤務時間や休日が安定しないシフト制は、友人や家族との予定を組みづらいです。そのため、「友人と遊びたい」「飲みにいきたい」と思っても、都合が合わず諦めるケースも増えてしまいます。

もし、家庭がある場合は、子どもと遊んだり外出する機会が減ってしまうことも考えられます。

4.エンジニア転職は夜勤の有無よりキャリアプランが最重要！

エンジニアへの転職を検討するうえで、夜勤のある・なしを条件とする方は少なからずいます。

しかし、エンジニアとしてキャリアを積んでいくなら、一時的な夜勤の有無よりもキャリアプランを第一に考えることが重要です。

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4-1.エンジニアはスキルで市場価値が決まる

エンジニアの世界は、スキルで市場価値が決まる実力主義です。

一般的に、エンジニアは低スキルでできる「下流工程」から高いスキルと経験が求められる「上流工程」へキャリアアップしていきます。

そのため、インフラエンジニアへ転職したら監視や運用・保守の下流工程から担当するため、最初の数年間は夜勤が発生します。

しかし、エンジニアとしての市場価値を高めれば、将来的に自分で仕事や会社を選ぶことが可能です。

また、近年ではインフラエンジニアもリモートワークの環境が整備されてきているため、夜勤も自宅できる可能性があります。

その前提としてスキルを磨ける環境、すなわち必要な実務経験を積める環境にいくというのが最重要です。

4-2.一時的な選択か？長期的な選択か？

エンジニア職種を選択するときは、一時的な感情ではなく長期的な視点で判断する必要があります。

なぜなら、エンジニアは様々な経験を積み高いスキルを身につけていくことで、将来的な選択肢が増えるからです。

夜勤の有無だけに注目してしまうと、エンジニアとして成長の機会が限られキャリアの選択肢が狭くなる恐れがあります。

まずは、3〜5年後になりたい自分を想像して転職先を探してみると、あなたに合った仕事を見つけられます。

夜勤の捉え方としては「今、夜勤が嫌で回避するの」と「将来、選択肢を持った状態で回避するの」どちらがいいか？というふうに考えると良いです。

5.女性エンジニアに夜勤はあるのか？

「女性エンジニアでも夜勤があるの？」と不安に感じている方も多いです。

実際に当社にも「夜は不審者が出そうで怖い」「体力が持つかな…」「子育てと両立できるか不安…」といったお問い合わせをいただきます。

結論、女性エンジニアでも夜勤が発生することはあります。

また、仮に夜勤となった場合でも在宅導入をしている案件を振られたりといった配慮が見られるため、想像以上に心配する必要はありません。

ただ、なかには本当に女性を夜勤させる会社もあるので、どうしても避けたいなら事前に情報を握っておくことが重要です。

逆に言えば、元看護士の方など「夜勤は全然平気！」という方は、選考で有利になります。

6.ITエンジニアの転職はユニゾンキャリア

エンジニアの転職するタイミングに迷ったら、ぜひ一度ユニゾンキャリアへご相談ください。

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6-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴

ユニゾンキャリアは、元エンジニアのアドバイザーが多数在籍する、IT専門の転職エージェントです。

エンジニア未経験者から経験者まで幅広く転職サポートをおこなっています。ユニゾンキャリアは、「今」だけでなく長期的な視点からキャリア構築を支援しています。

IT専門だからこそ、あなたがやりたいことや描きたいキャリア、必要なスキル・経験を明確にし、あなたの理想にマッチした転職が可能です。

IT業界に詳しい専任のアドバイザーがエンジニアの職種・仕事内容・働き方・キャリアプランを丁寧に解説いたします。

エンジニアとして重要な実務経験を積める会社をご提案しますので、安心して仕事に専念することが可能です。ご相談から内定まで「完全無料」でご利用できますので、お気軽にご相談ください。

6-2.ユニゾンキャリアの転職成功インタビュー

ユニゾンキャリアでは、あなたの希望と異なる求人に応募させる、転職を急かすといったことは一切ありません。自身のペースで、納得のいく転職ができるように、企業を厳選して紹介します。

ご相談から内定まで「完全無料」で利用できますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。