
最終更新日:2025.06.06
SESから1年目でも転職は可能?退職の注意点と年収・キャリアアップ事例

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックはこちら!
- SESで1年働いたら転職は可能?
- SESから1年で転職しても大丈夫?
- SESを1年で辞めたけど転職先はある?
正直、客先常駐型の仕事が合わなかったり、現場がコロコロ変わるから早く転職をしたい…。お気持ちすごくよくわかります。
私のエンジニア時代に「こんな会社辞めてやる!」と何度思ったことか…。
SESから1年で転職しても意外と実現できることはあるので、その極意から伝授していきたいと思います。
記事の要約
本記事では、SES1年目で転職をしたい人を対象に、転職したほうが良い危険なサインから実際の転職事例を交えて退職時の注意ポイントを解説します。

1.SESは1年目でも転職は可能である

結論からいうと、SESの1年目で転職するのはおすすめです。
1年目というのは、“未経験寄り”のポテンシャルと“実務経験者”の両方を評価してもらえる唯一のフェーズです。
実際に、1年目の転職でキャリアアップや年収アップを実現させている方は非常に多いです。
現在、エンジニアとして働いているけれど、なかなかキャリアアップの道筋が立たない場合などは、1年目であろうとも転職をしたほうがメリットが大きくなります。
クラウド・SREなど成長市場は慢性的な人材不足で、実務歴1年でも育成前提で採用する企業が増加。逆に、キッティングやテストだけで月日を消費すると、スキルの“空白”が履歴書に刻まれ、挑戦権が消える可能性も高いです。
スキルが伸ばせない環境で、「あと半年だけ…」と留まるほど機会損失は膨らみ、年収・勤務地・案件フェーズの交渉余地は減っていきます。
エンジニアのキャリアで大事なのは“待ち”ではなく“選ぶ”をしっかりと考えることです。
石の上にも三年はもはや嘘です。1年いれば会社はわかります。「判断が遅い!」といわれないようにはやめに動く決断をするのがポイントです。
2.SES1年目でも転職したい3つの危険サイン

SESに入社してまだ1年。「もう少し様子を見てから…」と先延ばしにしていると、あっという間に時間を無駄にします。
次の3つのサインに1つでも当てはまったら要注意です。
- 自分の市場価値以下の給料で働いている
- スキルが付かない案件にずっとアサイン
- 営業とのコミュニケーションができていない
2-1.自分の市場価値以下の給料で働いている
20代ITエンジニアの平均年収は開発系でおよそ380〜400万円、インフラ系で340〜380万円がボリュームゾーンです。
1年目時点での給与明細が320万円を大きく下回っている場合、毎月3〜5万円を取りこぼしている計算になります。
前職年収を基準に昇給率を掛ける企業が多い賃金体系では、この“低いベース”が将来の伸び代まで圧迫します。
加えて年収相場は担当工程・言語・クラウド経験の有無で変動幅が大きく、ネット上の平均値と実際の適正が食い違うことも珍しくありません。
まずは、当社まで自分の市場価値のご相談からスタートしてみませんか?
\安く使われている気がする…。/
2-2.スキルが付かない案件にずっとアサイン
開発なら運用・保守や単体テスト、インフラならキッティングとヘルプデスクなど、覚えやすいが替えが効くタスクは1年以上いてもあまり意味がありません。
そのまま2年目に突入すると、市場価値が上がらないまま時間だけが過ぎてしまいます。さらに単純作業はAIやRPAによる自動化、クラウド運用の標準化で真っ先に縮小対象となる領域です。
半年後のアサイン表に新しい技術キーワードが見当たらないなら、学びが浅いうちに成長案件へ参画できる会社へ動くほうが、年収もスキルも一気に上げやすくなります。
残念ながら、エンジニアはどこまで行ってもスキルべースで、市場価値を判断されます。
自分の会社が成長できなそうかも?と思った方はぜひ、ご相談ください。
\スキルが磨けそうにない…。/
2-3.営業とのコミュニケーションができていない
SESでは「営業が把握していない希望=存在しない希望」と同義です。
現在の課題、伸ばしたい技術、避けたい働き方などを共有しなければ「空いた枠」に自動的にアサインされ続けます。
実装バリバリしたいのに運用・保守へ、クラウドへ行きたいのにオンプレ監視から抜け出せない…。「最近、担当営業と話していない」「キャリア面談が年数回だけ」こんな状態なら、すでに赤信号です。
転職面談では希望スタックを言語化するだけでモダン環境や上流工程のポジションなどのキャリアについて提案されることは珍しくありません。
やる気があって、ご自身でスキルアップの学習などを進めている場合、齟齬を修復するより環境を替えるほうが早く、1年目で行動した人ほど案件の自由度と年収アップを同時に実現しています。
ただ、スキルアップできる環境なら無理に職場を変える必要はありません。
3.SESの1年目に転職するメリット
「せっかく転職するならプラスが欲しい」そんなあなたに朗報です!1年目の転職でも実は以下のような嬉しいメリットがあります。
- じつは年収が上がる
- キャリアアップしやすい
- 未経験では狙えない企業にいける
3-1.未経験では狙えない企業にいける
エンジニアの場合、未経験と経験者で大きく待遇が違います。
わかりやすく説明すると、未経験の評価基準は「お前、エンジニアちゃんと続けられるのか?あん?」みたいな面接をされます。
一方、経験者の場合は、「何の技術に触れたことがありますか?こういうのってやったことあります?」ぐらい面接で聞かれる態度や内容に落差があります。
もちろん、こんな露骨に態度に出してくる企業への転職は辞めたほうがいいですが、心の中を可視化するのであれば、このような感じですね。
実務経験1年であれば、どんな業務をやってきたのか?ちゃんと言語化できるのか?といった目線で見られ、成長点を考えると「よし、採用するか」という感じになるのです。
つまり、未経験より有利で、経験者の中では甘めに採点されるような形になります。

3-2.じつは年収が上がる
SESで1年働けば、企業からは「未経験」ではなく“実務経験者”と見なされます。
現在の転職市場では、経験者のエンジニアを確保できずに困っている企業も非常に多いです。そのため、エンジニア経験が1年だとしても未経験の方を取るよりいいと考える会社も多いのです。
実際に、1年間働いた実績は、「合ってないから辞めそう」といった未経験の時に考えなくていけない想定を少なくすることができます。
エンジニアを辞めたい人がエンジニアに転職するわけないですもんね?
このような背景から給与面で色を付けてでもエンジニアの経験がある人を確保したいというのがわかるはずです。

3-3.キャリアアップしやすい
エンジニアの市場価値は基本スキルベースになるので、入ってから成長できる企業か?というのはかなり重要なポイントになります。
本来であれば、エンジニアが成長していくほど「案件単価」が上がっていくので、エンジニアが成長するようにサポートする方が企業側にもメリットが大きいのですが、未経験を大量に募集している企業では違います。
どういうことかというと、未経験を大量に募集している企業は、2~3年で辞めるだろうと思って、スキルアップさせるのではなく、人を循環させることで利益を作る仕組みを作っているからです。
つまり、未経験を集めている会社と経験者を集めている会社では、前提となる考え方が異なります。
もちろん、当社の取引先などは未経験から採用して育てていく体制を整えている会社が大半ですが、いずれも大手であり優良企業です。しかし、ご自身で1社目を見つけた場合、大半がそうではないケースに当てはまります。
経験者を採用する会社というのは、与えられる案件レベルが高かったり、そもそもやっていることのレベルが高かったりと必然とレベルの高い仕事が回ってくるのです。
4.SESでの経験1年で成功した事例
ここからは実際に当社で転職を成功させた方の年収アップ事例を紹介します。
- 年収100万アップを実現!
- 週4リモートワークに!
- 上流工程の案件中心に!
4-1.年収100万アップを実現!

成功者インタビューより
今回の転職で叶えたかったことは何ですか?
給与面は絶対に外せない条件でした!
待機期間も給与を満額支払ってくれる企業に入りたかったんです。
給与がないと生活できないだけじゃなく、心の余裕もなくなって資格の勉強もできなくなるので、特に優先したい条件でしたね。
前職は開発案件に強いSES企業だったので、インフラ案件が少なく待機期間が発生しやすい職場でして…。
今回の転職ではインフラ案件に強く、あまり待機期間が発生しないことを条件に企業を見ていました。
年収はいくら上がりましたか?
年収は100万円ぐらい上がりました!
前職は賞与がなかったのですが、現職は年2回賞与がある会社で…!
賞与があるのは嬉しいですね。モチベーションにもつながりますし。
今後は、しっかり貯金もできるようにしたいと思ってます笑
\優良企業へ最短内定!/
4-2.リモートワーク実現

成功者インタビューより
選考の結果はいかがでしたか?
転職するにあたって叶えたかった「年収アップ」「上流の仕事ができる」「モチベーションの高い人達と働ける」企業の求人を紹介してもらって、5社中3社から内定をもらいました。
その中から、年収が高くて会社規模の大きい、上流工程の業務が必ずできる会社に決めました。
ちなみに、紹介いただいた求人の中にはフレックスタイム制やリモートワークができるものもあったのですが、自分の中では重要事項ではなかったので、そこは決定打にならなかったです。
現在の働き方について教えてください!
今は週4リモートワーク、週1出社で働いていて、勤務時間は9:00~17:30です。出社時もリモートワーク時も変わらず、この時間で働いています。
朝イチでチャットやメールに返信して、ネットワークにエラーが出ていないか確認したら、自分のタスクに取り掛かります。その後は、定例会や打ち合わせに入ったりして1日が終わります。
ほとんど残業もなく働けているので、ワークライフバランスは充実しています!
\優良企業へ最短内定!/
4-3.上流工程へキャリアアップ

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください。
やっぱり給与面ですね。未経験からエンジニアになったので、最初のうちは給与が低いことは覚悟していたんですが…
とはいえ、自分の年齢を考えるとあまりにも低かったので、生活のこともありますし、モチベーションにも関わってくるので、一番のきっかけはそこですね。
ただ、何の考えや準備もなく「年収上げたいから転職しよう!」となったわけではなくて、キャリアアドバイザーの佐瀬さんから、エンジニアのキャリアアップの流れと、年収の上げ方について詳しく説明を受けました。
それを踏まえて、まずはエンジニアとしてしっかりスキルと経験を積むことを優先して、もう大丈夫かな、というタイミングで転職活動をスタートした形です。
キャリアアップ転職の結果はいかがでしたか?
選考は4社受けて、全ての企業から内定を頂きました。正直たまたまなんじゃないかなと思います(笑)
4社受けたのですが、すべて上流工程の案件がほとんどで、確実に年収の上がる企業ばかりだったので、内定が出た時は素直に嬉しかったですし、自分の市場価値って思ったより高いんだ…と感じました。
また、年収が100万円以上アップしたのは本当に嬉しかったですね。
5.SESから1年目に転職で気をつける4つのこと
転職は“動き出した者勝ち”ですが、勢いだけでは落とし穴もあります。
ここでは失敗しがちな4ポイントを整理しました。全部を完璧に潰すより、要点を押さえて走りながら修正するくらいが最短ルートです。
- スキル・経験で結果が大きく違う
- 開発のほうが転職しにくい
- 資格は取っておきたい
- 転職で失敗するとヤバい
5-1.スキル・経験で結果が大きく違う
同じ「経験1年」でも、開発ならテストだけの人、実装業務までやっている人、インフラなら、保守を経験した人とキッティング止まりの人では年収が大幅に変わります。
テストや止まりならGitHubの個人開発や検証環境で実装・構築例を作り、 “再現できる実績”として可視化することが重要です。
完璧を待たずにポートフォリオを更新し、「何が出来るか」を定量で示すだけで書類通過率は確実に伸びます。また、キッティングやヘルプデスク止まりなら、CCNAやLPICといった資格を取得すれば結果が大きく変わります。
こういった場合、年収ベースでの転職をするのではなく、自分の、経験を上げることをベースに転職の軸を持ってきて転職活動をスタートしてください。

5-2.開発のほうが転職しにくい
開発ポジションは「言語×フレームワーク×設計経験」の3条件を揃えた即戦力を求める傾向が強く、求人倍率はインフラより低めです。とはいえ「難しい=無理」ではありません。
要件定義やコードレビュー経験がなくても、個人開発でMVC構造を実装すれば“擬似上流”として評価されることもあります。
ポイントは「実務で再現できるスキル」を示すことです。
課題解決の経緯をREADMEに書く、PRでレビュー依頼を受ける、小ワザで経験値を補完すればチャンスは十分あります。

5-3.資格は取っておきたい
実務至上主義が主流でも、経験1年の薄い経歴を補強する“わかりやすい証明”として資格は強力です。
巷では、資格は意味ないなどの話が出ることがありますが、エンジニアとしての共通認識や標準を学べるため、ないよりあったほうが良いのが事実です。
実際に、資格を取得する場合は以下のようなメリットがあります。
- LinuC Lv1やAWS CLFは資格手当が月5千〜3万円の相場
- 書類通過率が 約1.3倍に向上
学習範囲はパターン化されているため、2〜3週間の集中投下がコスパ最良です。特にインフラは資格の有無で年収にも大きく影響を与えます。
合格後は「業務でどう活かすか」まで言語化し、“資格止まり”と見なされるのを防ぐと転職しやすいです。

5-4.転職で失敗するとヤバい
業務内容や商流を吟味せずに転職すると「SES→SESで案件レベル据え置き」「年収据え置きで残業だけ増えた」など本末転倒な結果にもなります。
失敗したからと言って、さらに1年で再転職を繰り返すと“ジョブホッパー”扱いで選択肢が激減します。
つまり、SESから1年で転職するために失敗するリスクは極限まで抑えておきたいのです。ただし、考えすぎて動けないのも同じくらいリスクです。なので、情報収集を徹底して、自分の入るべき企業を明確化するようにしてください。
求人票だけでは分からない情報を得るために、信頼できるエージェントに“内部情報”を教えてもらうのがおすすめです。
ユニゾンキャリアでは、アドバイザーが直接企業と打ち合わせを行っているので、企業情報に強く、転職の失敗を抑えられます。
6.SESを1年で退職する前の3つチェック項目
もしかすると、会社が嫌で嫌で退職したいと思っている方も多いのではないでしょうか?
ですが、「もーむり」と言わずに一度現状を整理してから退職するのをおすすめします。実際は、その会社が良くなかっただけのことも少なくないからです。以下のようなことをメインで確認すると良いです。
- 商流が深い企業ではなかったか?
- 転職の軸は決められているか?
- ブランクにならない配慮ができるか?
6-1.商流が深い企業ではなかったか?
常駐先まで3次、4次請けと階層が重なると、単価が圧縮されるぶん報酬も裁量も小さくなりがちです。
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転職前にまず所属会社と案件元の距離を棚卸しし、「結局どこが値段を決めているのか」を把握しておくと自分の会社のレベル感がわかります。
自分の会社の商流が深い場合は改善余地がなく、ブラック企業である可能性が高いです。しかし、商流が浅いけどスキル不足でアサインされていなかっただけなら、自分の行動を見直す必要があります。

6-2.転職の軸は決められているか?
「もう現場が嫌だから辞める」という動機だけで動くと、次の職場でも同じ不満を抱える確率が高いです。※キャリアチェンジの失敗理由の約3割が“転職軸の不明確”
年収を上げたいのか、開発スタックを変えたいのか、勤務地を変えたいのかなど、優先度を3つまでに絞れる条件に落とすことが重要です。
転職の軸が定まれば求人の取捨選択が限定され、退職から内定まで平均2週間短縮できることも少なくないです。
実際に、私が転職でなかなか内定が取れなかったときに「転職の軸」の決定をしてから、すぐに内定が出るようになりました。なので、再現性はかなり高いと思います。
考え込むより“書き出して可視化”し、合う企業から面接を受けるのが遠回りに見えて最速の近道です。

6-3.ブランクにならない配慮ができるか?
空白期間は3か月を超えると書類選考で説明を求められる確率が急上昇します。
それでも「どうしても一度リセットしたい」と感じるなら、Udemyでオンライン講座を完走する、OSSへコントリビュートするなど履歴書に書ける活動を必ず用意してください。
職務を持たずに過ごす期間を“学習投資”へ転換すれば、ギャップはむしろ成長証明の材料になります。
逆に何もせず辞めると、面接で「計画性の欠如」と見なされるリスクが高まり、年収も書類通過率も大幅に下がる傾向があります。
橋を燃やす前に、次へ渡る板を用意するのがエンジニアとしてキャリアを途切れさせないコツです

7.ホワイト企業への転職はユニゾンキャリア
本記事をここまで読んでいただきありがとうございました。
結局のところ、転職はするタイミングまでにどれだけ準備を積み重ねてきたかが、大きな結果になるのか失敗になるのかが決まります。
実際に、現在の職場で何を積み上げたか?というのが面接では問われますよね。
もし、あなたが転職活動をしたいけど、もう少ししたらと思っているのであれば、準備期間がさらにかかることを忘れないでください。
むしろ、転職をするために「今の現場で何をしておかないといけないのか?」という部分から考えておくことをおすすめします。
口コミ評価
ただ、エンジニアはスキルを付けたり、勉強したりする部分はすごく大変だと思います。なので、企業の「内部情報」や「面接対策」などの転職にまつわる内容はユニゾンキャリアにお任せください。
ITエンジニアの転職に特化した当社のアドバイザーが、あなたのご要望からぴったりの求人を細かく説明いたします。
書類対策や面接対策など、選んだ企業に内定が取れるように行っていきますので、大量応募で時間を無駄にすることはありません。
その分、勉強に時間を当てられるからうれしいという声もいただいております。
ご相談から内定後のサポートまで「完全無料」で利用できますので、お気軽にご相談ください。