
最終更新日:2025.06.24
【職種一覧】システムエンジニア(SE)の種類と分類を業務別の区分とキャリアパスまで解説!
の職種と種類の分類!業務別・公的機関・一般認知ですべて完全解説!.png)
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- システムエンジニアの種類っていくつ?
- システムエンジニアのキャリアパスって?
- 未経験からシステムエンジニアになれる?
システムエンジニア(SE)への転職やキャリアアップを考える際、「SEにはどんな種類や職種があるんだろう?」という疑問が浮かぶのは当然のことです。
実は「SE」と一括りに言っても、その業務内容は多岐にわたり、公的な分類や転職市場での扱われ方も様々です。
現在、ヘルプデスクや運用・保守、テストといった業務に携わっていてもSEと言われていたり本当に自分はシステムエンジニアなの?といった疑問をまるっと解決しちゃいます。
記事の要約
本記事では、SEへの転職に興味がある全人類を対象に、システムエンジニアの複雑な分類を、業務内容や開発対象別に、全体像からキャリアパス、未経験から目指す方法まで、キャリアプラン作成に役立つ情報を完全解説します。

1.システムエンジニア(SE)の一般的な定義

「システムエンジニア(SE)」という言葉は非常に広く使われていますが、実は話す人の立場によってその指す範囲や意味合いが少しずつ異なります。
ここでは「公的機関」「転職市場」「一般的な認知」という3つの視点から、それぞれの定義の違いを紐解いていき、SEという仕事の輪郭をはっきりとさせていきます。
- 公的機関における定義
- 転職市場における定義
- 一般的認知における定義
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1-1.公的機関における定義
公的な定義として最も信頼性が高いのは、厚生労働省が運営する職業情報サイト「jobtag」のものです。
このサイトは、国民の職業理解を助けることを目的としており、システムエンジニアは主に「業務用システム」と「基盤システム」を開発する職種として定義されています。
これは、国が公式に示している分類であり、客観的な指標として非常に重要です。
転職活動で様々な情報に触れる中で、キャリアの軸がぶれそうになった時、公的な定義に立ち返ることで、自分の目指す方向性を再確認できます。
例えば、IPAが定める「ITスキル標準(ITSS)」も公的な指標ですが、こちらはより専門家向けです。一方で「jobtag」は、これから業界を目指す人にも分かりやすい言葉で説明されています。
まずは開発とインフラという大きな分類を理解し、自身の興味や適性がどちらにあるのかを見極めることが重要です。
\まずは自分の適性を知りたい…/
1-2.転職市場における定義
一方で、実際の転職市場、つまり求人情報を見てみると「アプリケーションSE」「インフラSE」のように、より具体的な職種名で募集されているのが一般的です。
これは企業が求めるスキルセットを明確にし、採用のミスマッチを減らすための工夫です。
技術が高度に専門化した現代では、企業は自社の事業に必要な特定のスキルを持つ人材を効率的に探しています。
例えば、同じインフラSEでも「AWSの構築経験3年以上」「Cisco製品によるネットワーク設計経験者」といったように、具体的な技術要件が示されます。
私たち転職者側としては、この職種名と要件から、企業がどのような事業フェーズにあり、どのような技術スタックを重視しているのかを読み解く必要があります。
これは、単に自分のスキルがマッチするかを見るだけでなく、その企業で将来的にどのようなキャリアを築けるかを予測する上でも重要な情報です。
自身のスキルやキャリアプランと合致するかどうかを慎重に見極めることが、後悔のない転職につながります。
\自分のスキルがわからない…。/
1-3.一般的認知における定義
世間一般では、システムエンジニアは「IT技術を使って何かを作る人」「プログラマーの上位職」といった、少し漠然としたイメージで捉えられていることが多いようです。
メディアの影響もあり、パソコンに向かって黙々とコードを打ち込む姿を想像する人も少なくありません。
しかし、実際のSEの仕事は、プログラミング(下流工程)だけではありません。
顧客と打ち合わせをして要望を正確に引き出す「要件定義」や、それを元にシステムの設計図を描く「設計(上流工程)」といった、コミュニケーション能力が非常に重要な業務が半分以上を占めることもあります。
このイメージと実態のギャップが、「SEになったけど、思っていた仕事と違った」というミスマッチの一因になることは、この業界でよくある話なのです。
技術的な探求心だけでなく、人の話を聞き、課題を整理し、解決策を論理的に説明する能力も同様に重要です。
職種だけ言われてもよくわからないという方は、転職する求人ごとの業務内容から丁寧に解説しますので、ぜひ、一度お問い合わせください。
2.現在はシステムエンジニアよりITエンジニアの分類が一般的

かつてはIT技術者といえば「SE」や「プログラマー」といった言葉で括られていました。
しかし、現在は「ITエンジニア」という大きな枠組みの中で、より専門的に細分化された職種名で呼ばれるのが一般的です。
この背景には、IT技術が進化・多様化し、ひとりのエンジニアが全ての技術を網羅するのが難しくなったという事情があります。
例えば、Webサイトを作るフロントエンド技術、その裏側を支えるバックエンド技術、サービスを稼働させるクラウドインフラ技術、そして工場の機械を動かす組み込み技術では、それぞれで求められる知識も開発スタイルも全く異なります。
この変化は、エンジニアにとってキャリア形成の自由度を高めるというメリットをもたらしました。なぜなら、ひとつの分野の専門性を深く追求する「I型人材」として、市場価値を高める道筋が明確になったからです。
一方で、自分の専門領域以外の知識が不足しがちになるという側面もあります。
そのため、今後は自身の専門分野を持ちつつ、他の領域にも一定の理解を持つ「T型人材」や、複数の専門性を持つ「Π(パイ)型人材」の価値がより一層高まっていきます。
もはや「SE」という曖昧な肩書に安住する時代ではありません。
「自分は何のプロフェッショナルなのか」を明確に意識し、キャリアを戦略的に築いていく視点が欠かせないのです。
※I型はT型というのはスキルセットの広がりを表現したもの。
3.公的機関のシステムエンジニア(SE)の職種と種類の分類
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ここでは、先ほど触れた公的機関の定義、特に厚生労働省の「jobtag」をベースに、システムエンジニアの分類をもう少し具体的に掘り下げていきます。
国の定義を知ることは、偏りのない客観的な視点で職種を理解する助けになります。
あなたが携わっている業務が、全体の中でどこに位置するのかを確認しながら、今後のキャリアの方向性を探るヒントにしてください。
- システムエンジニア(業務用システム)の種類
- システムエンジニア(基盤システム)の種類
- システムエンジニア(受託開発)
- システムエンジニア(Webサービス開発)
- システムエンジニア(組込み、IoT)
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3-1.システムエンジニア(業務用システム)の種類
システムエンジニア(業務用システム)は、企業のビジネス活動を支えるためのシステムを開発するSEです。
具体的には、企業の経理部門が使う「会計システム」、営業部門が使う「販売管理システム」、工場で使われる「生産管理システム」などが含まれます。
顧客の業務に深く入り込み、その非効率な部分をITの力で解消するのが役割です。
この分野では、プログラミング技術以上に「顧客の業務を深く理解する力」が求められます。
なぜなら、顧客自身も気づいていないような潜在的な課題やニーズを、対話の中から引き出し、システムの機能として形にする必要があるからです。
例えば、会計システムを開発するなら、簿記の知識や経理業務の流れを理解していることが大きな強みになります。
安定稼働が絶対条件となるシステムが多いため、堅牢な設計スキルや品質管理に関する知識も不可欠です。
自分が作ったシステムで顧客の働き方が変わり、感謝されることに大きなやりがいを感じる人に向いています。
\開発エンジニアに興味がある/
3-2.システムエンジニア(基盤システム)の種類
システムエンジニア(基盤システム)は、業務用システムなどのアプリケーションが安定して動くための「土台(ITインフラ)」を設計・構築・管理するSEです。
インフラエンジニアとも呼ばれ、サーバーやOS、ネットワーク、データベース、クラウドサービスなどが専門領域となります。
縁の下の力持ちとして、ITサービス全体の信頼性を支える重要な役割です。
例えば、私たちが普段利用するWebサイトがいつでも快適に見られるのは、基盤システムのエンジニアが、アクセス集中に耐えられるサーバーを構築し、24時間365日監視しているおかげです。
ヘルプデスクやキッティング、監視・運用の経験がある方にとっては、トラブル対応などを通じてインフラの基礎知識が身に付いているため、最もキャリアチェンジしやすい分野のひとつです。
ここからクラウド技術やセキュリティ技術といった、より需要の高い専門スキルを身に付けていくことで、市場価値の高いエンジニアへと成長できます。
地道な作業も多いですが、システムの根幹を支える責任感と達成感を得られる仕事です。
\インフラエンジニアに興味がある/
3-3.システムエンジニア(受託開発)
「受託開発」とは、開発のスタイルのひとつで、IT企業(SIerなど)が、ほかの企業から依頼を受けてシステムを開発します。
先ほど紹介した「業務用システム」の多くは、この受託開発の形態で作られています。
システムエンジニア(受託開発)は、クライアントの要望に応じて、オーダーメイドのシステムを一から作り上げるのが特徴です。
この働き方のメリットは、様々な業界・業種の顧客と関われるところです。
金融業界のプロジェクトで大規模システムの安定性や信頼性に関する知見を深めたかと思えば、次は製造業のプロジェクトでIoTの知識を深め、その次は流通業のプロジェクトで最新のWeb技術に触れる、といった多様な経験が可能です。
幅広い業界知識を身に付けたい人や、知的好奇心の強い人にとっては、非常に魅力的な環境です。
ただし、納期や予算の制約が厳しいプロジェクトも多いため、プレッシャーに強いことや、スケジュール管理能力も求められます。
\SIerのエンジニアに興味がある/
3-4.システムエンジニア(Webサービス開発)
システムエンジニア(Webサービス開発)も開発対象による分類のひとつで、インターネットを通じて提供される不特定多数のユーザー向けのサービスを開発するSEを指します。
例えば、ECサイト、SNS、SaaS(SoftwareasaService)などがこれにあたり、一般的にWeb系エンジニアとも呼ばれます。
この分野の大きな特徴は、技術のトレンドの移り変わりが非常に速いことです。
新しいフレームワークや言語が次々と登場するため、常に自主的な学習を続ける姿勢が不可欠です。
また、ユーザーからのフィードバックをデータとして直接的に受けやすいのも特徴です。
自分が開発した機能がすぐにユーザーに使われ、アクセス数や利用率といった数字で反応が返ってくるため、ものづくりの手応えをダイレクトに感じられます。
スピード感を重視する開発スタイル(アジャイル開発など)が主流で、若手でも裁量を持って活躍できるチャンスが多い分野です。
自らサービスを改善していくことに喜びを感じる人に向いています。
\Webサービスのエンジニアに興味がある/
3-5.システムエンジニア(組込み、IoT)
システムエンジニア(組込み、IoT)は、自動車や家電、産業用ロボット、そして近年急速に普及しているIoTデバイスなどに「組み込まれる」コンピュータシステムを開発するSEです。
組み込みエンジニアとも呼ばれ、私たちの生活を支える「モノ」の頭脳部分を作っています。
パソコンやサーバー上で動くシステムとは異なり、メモリやCPUの性能といったハードウェアの制約を強く意識しながら開発を進める必要があります。
また、時には人命に関わるような製品(自動車のブレーキ制御や医療機器など)も扱うため、非常に高い品質と信頼性が問われます。
デバッグ作業も、ハードウェアと連携した特殊なツールを使うことが多く、忍耐力と緻密さが欠かせません。
IoTの広がりにより、組込みシステムがインターネットに接続されるのが当たり前になりました。
そのため、今後はハードウェアの知識だけでなく、ネットワークやセキュリティの知識も併せ持つエンジニアの需要がますます高まっていくと予測されます。
4.転職市場におけるシステムエンジニア(SE)の職種と種類の分類
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公的機関の分類で大枠を理解したところで、次は実際の転職活動で目にする、より実践的な職種の分類を見ていきます。
企業がどのような人材を求めているのか、その意図を汲み取りながら、それぞれの仕事内容と求められるスキルを解説します。
- アプリケーションSEの種類
- インフラSEの種類
- Web系SEの種類
- 社内SEの種類
- セールスエンジニアの種類
- フルスタックの種類
- 組み込み系の種類
- ブリッジSEの種類
- データサイエンス系SEの種類
- QA系SEの種類
- テクニカルサポート系SEの種類
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4-1.アプリケーションSEの種類
アプリケーションSEは、特定の業務を効率化するためのソフトウェア(アプリケーション)を専門に開発するエンジニアです。
これは公的機関の分類でいう「業務用システム」の開発者に最も近いエンジニアです。
主な業務は、顧客の要望をヒアリングし、要件定義、設計、開発、テストまで一貫して担当します。さらに、開発する対象によって以下のように細かく分類されます。
種類 | 主な開発対象と特徴 |
---|---|
業務系アプリケーションSE | 企業の基幹システム(販売管理、会計、生産管理など)を開発。特定の業務知識と安定稼働を重視した堅牢な設計スキルが求められる。 |
WebアプリケーションSE | BtoC/BtoB問わず、Webブラウザ上で動作するサービス(ECサイト、SaaS、予約システムなど)を開発。技術トレンドの追随やUI/UXの知識が重要になる。 |
スマホアプリSE | iOS/Android上で動作するネイティブアプリケーションを開発。各プラットフォームの設計思想やガイドラインへの深い理解が必要。 |
汎用機系SE | 銀行や保険会社などで使われるメインフレーム(汎用機)上で動作する大規模・高信頼性が求められるシステムの開発・保守を行う。 |
このように、同じアプリケーションSEでも専門領域によって求められるスキルは様々です。
JavaやC#、Pythonといったプログラミング言語スキルに加え、担当する業界の業務知識が深いほど、価値の高いエンジニアとして評価されます。
運用・保守やテストの経験がある方は、システムの仕様や業務の流れを深く理解することが、設計や開発といった上流工程へキャリアアップするうえで重要です。
4-2.インフラSEの種類
インフラSEは、サーバー、ネットワーク、クラウドといったITインフラの設計、構築、運用を専門とするエンジニアです。
公的機関の分類では「基盤システム」の開発者に該当します。担当する技術領域によって、さらに専門が分かれます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
サーバーエンジニア | 物理サーバーや仮想サーバーの設計、構築、運用保守を行う。OS、ミドルウェアに関する深い知識が求められる。 |
ネットワークエンジニア | ルーターやスイッチなどネットワーク機器の設計、構築、運用保守を行う。快適で安全な通信環境を実現する。 |
クラウドエンジニア | AWS、Azure、GCP等のクラウドサービスを活用し、インフラを設計、構築する。IaCなど自動化技術も重要。 |
セキュリティエンジニア | サイバー攻撃からシステムを守るため、セキュリティ製品の導入、脆弱性診断、インシデント対応を行う。 |
データベースエンジニア | データベースの設計、構築、パフォーマンスチューニング、バックアップ等を専門に扱う。 |
ヘルプデスクやキッティング、監視・運用といった業務は、このインフラSEへの入り口となる重要な経験です。
そこから、なぜ障害が起きたのかを分析したり、運用を自動化するスクリプトを学んだりすることで、より専門的な「構築」や「設計」の領域に進むことができます。
特に現在はクラウド技術のスキルを持つエンジニアの需要が非常に高く、未経験からでも高年収を狙えるキャリアパスとして人気があります。
4-3.Web系SEの種類
Web系SEは、ECサイトやSNS、SaaSといったWeb上で使われるサービスの開発を専門とするエンジニアです。
担当する領域によって、大きく以下のように分類されます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
フロントエンドエンジニア | HTML、CSS、JavaScript等を使い、ユーザーが直接見て操作する画面部分(ブラウザ側)を開発する。 |
バックエンドエンジニア | Java、PHP、Ruby、Python等を使い、サーバー側で動作するシステムの処理やデータベース連携などを開発する。 |
マークアップエンジニア | 主にHTMLとCSSに特化し、デザイナーが作成したデザインを元に、Webページの構造と見た目を作成する。 |
技術の進化が速く、常に新しい技術を学ぶ意欲が求められますが、その分、若手でも実力次第で重要なポジションを任されるチャンスが多い環境です。
ポートフォリオ(自身の制作実績)が評価されやすい分野でもあるため、実務経験が浅くても、独学でサービスを作った経験などがアピール材料になります。
ユーザーの反応をダイレクトに感じながら、サービスを成長させていくことにやりがいを感じる人に向いています。
4-4.社内SEの種類
社内SEは、IT企業ではなく、一般企業の情報システム部門などに所属し、自社のIT環境全般を担当するエンジニアです。
その業務範囲は非常に広く、担当業務によっていくつかの役割に分かれます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
ヘルプデスク/サポート担当 | 社員からのPCやシステムに関する問い合わせ対応、トラブルシューティング、アカウント管理などを行う。 |
インフラ担当 | 社内サーバーやネットワークの企画、構築、運用、管理を行う。PCのキッティングや資産管理も担う。 |
システム企画/開発担当 | 社内の業務効率化のためのシステムを企画・導入したり、外部ベンダーを管理して開発を進めたりする。 |
セキュリティ担当 | 情報セキュリティポリシーの策定・運用、社員教育、セキュリティインシデントへの対応などを行う。 |
ユーザーが自社の社員であるため、感謝の言葉を直接もらえる機会が多く、やりがいを感じやすいのが特徴です。
また、事業会社に所属するため、その業界のビジネスに深く関与できるのも魅力となります。
ヘルプデスクやキッティングの経験は、社内SEの業務に直結するため、有力なアピールポイントになります。
4-5.セールスエンジニアの種類
セールスエンジニアは、営業担当者と同行し、技術的な専門知識を活かして顧客に製品やサービスの導入を提案するエンジニアです。プリセールスとも呼ばれます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
製品導入プリセールス | 特定のソフトウェアやハードウェア製品の導入前に、技術的なデモンストレーションや質疑応答を行う。 |
ソリューションプリセールス | 顧客の複雑な課題に対し、複数の製品やサービスを組み合わせて最適な解決策(ソリューション)を提案する。 |
カスタマーサクセス | 製品導入後の顧客に対し、技術的な支援を通じて製品の活用を促進し、顧客満足度向上や契約継続を目指す。 |
技術的な知見を基に、顧客が抱える課題に対して「当社のこの製品を使えば、このように解決できます」と具体的な説明を行うのが主な役割です。
エンジニアとしての開発経験と、高いコミュニケーション能力の両方が求められます。
技術の最前線でコードを書くよりも、技術を活かしてビジネスに直接貢献したい、顧客と対話するのが好きだという志向を持つ人に向いているキャリアです。
4-6.フルスタックの種類
フルスタックエンジニアは、アプリケーション(フロントエンド、バックエンド)からインフラ(サーバー、データベース)まで、開発に必要な一連の技術を一人で幅広く担当できるエンジニアを指します。
これは特定の職種分類というよりは、個人の持つ広範なスキルセットを指す言葉です。
そのため、「フルスタックエンジニア」という決まった求人があるわけではなく、特に少人数でサービス開発を行うスタートアップ企業などで、結果的にフルスタックな働き方が求められることが多いです。
複数の領域に興味があり、常に新しい技術を学び続けられる探求心旺盛な人におすすめしたいキャリアのひとつです。

4-7.組み込み系の種類
組み込み系エンジニアは、家電や自動車、産業機械などに搭載されるコンピュータシステムを開発する専門家です。
開発対象の製品によって、専門分野が分かれます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
車載システムエンジニア | 自動車のエンジン制御ユニット(ECU)やカーナビ、自動運転支援システムなどのソフトウェアを開発する。 |
家電/IoTエンジニア | スマートフォン、デジタルカメラ、スマート家電や各種IoTデバイスの制御ソフトウェアを開発する。 |
産業機器/FAエンジニア | 工場の生産ラインで使われる産業用ロボットや工作機械(FA)の制御システムを開発する。 |
C言語やC++といった言語が主に使われ、メモリや処理速度といったリソースの制約が厳しい中で、いかに効率的で安定したプログラムを作るかが腕の見せ所です。
IoTの普及により、ネットワークやクラウドと連携する案件も増えており、インフラ系の知識を併せ持つエンジニアの価値が高まっています。
自分が開発したものが、「モノ」として世の中に出ていくことにやりがいを感じられる仕事です。
4-8.ブリッジSEの種類
ブリッジSEは、主にオフショア開発(開発業務を海外の開発拠点や企業に委託すること)において、日本の開発チームと海外の開発チームの「橋渡し(ブリッジ)」役を担うエンジニアです。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
対ベトナムSE | 近年オフショア先として人気の高い、ベトナムの開発拠点やパートナー企業との連携を担当する。 |
対中国SE | 大規模な開発拠点が多い、中国の開発拠点やパートナー企業との連携を担当する。 |
対インド/フィリピンSE | 高い技術力や英語力を有する、インドやフィリピンの開発拠点やパートナー企業との連携を担当する。 |
語学力(主に英語や現地の言葉)はもちろん、両国の文化や商習慣の違いを理解し、コミュニケーションを円滑に進める能力が不可欠です。
設計書の意図を正確に海外チームに伝えたり、海外チームからの質問や課題を日本チームにフィードバックしたりと、プロジェクトの成否を左右する重要なポジションです。
グローバルな環境で活躍したい、多様なバックグラウンドを持つ人々と一緒に仕事がしたいという人にとって、非常に魅力的なキャリアとなっています。
4-9.データサイエンス系SEの種類
データサイエンス系SEは、企業が保有する膨大なデータ(ビッグデータ)を分析し、ビジネスに役立つ知見を見つけ出す専門家です。
その役割によって、以下のように分類されます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
データアナリスト | 収集・蓄積されたデータを分析し、ビジネス上の課題発見や意思決定を支援するためのレポートを作成する。 |
データサイエンティスト | 統計学や機械学習の手法を用いて、需要予測や顧客行動の予測モデルなどを構築し、ビジネス課題を解決する。 |
機械学習エンジニア | データサイエンティストが構築したモデルを、実際のシステムに組み込み、安定運用させるための開発を行う。 |
統計学や数学の知識、Pythonなどのプログラミングスキル、そしてビジネス課題を理解する力を駆使して、需要予測や売上向上、業務効率化などに貢献します。
専門性が非常に高く、学ぶべきことも多いですが、企業の意思決定に直接的な影響を与えることができる、やりがいと将来性の高い分野です。
論理的思考力や探求心が強く、数字やデータから新しい発見をすることに喜びを感じる人に向いています。
研究職レベルの学力が必要になるので難易度はかなり高めです。まずは、データエンジニアからデータサイエンス系SEを目指すことをおすすめします。

4-10.QA系SEの種類
QA(QualityAssurance)系SEは、開発されたソフトウェアやシステムが、要求された品質基準を満たしているかを保証する専門家です。
その役割によって、いくつかの職種に分かれます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
テストエンジニア/テスター | テスト仕様書に基づき、手動または自動でテストを実行し、バグや不具合を報告する。 |
QAエンジニア | テスト計画の立案、テスト設計、品質管理プロセスの改善、テスト自動化の推進など、品質保証全体を担う。 |
品質コンサルタント | 組織全体のソフトウェア品質を向上させるため、開発プロセスや体制の見直しなどを支援する。 |
単にバグを見つけるだけでなく、テスト計画の立案、テスト設計、テストの自動化など、品質を担保するためのプロセス全体を管理します。
テスト工程の経験がある方にとっては、目指しやすい職種です。
ユーザー目線で「どうすればもっと使いやすくなるか」を考え、開発チームにフィードバックすることも重要な役割です。
システムの品質を守る「最後の砦」として、非常に重要な存在です。
4-11.テクニカルサポート系SEの種類
テクニカルサポート系SEは、自社製品やサービスを利用している顧客からの、技術的な問い合わせに対応する専門家です。
担当する顧客や役割によって分類されます。
種類 | 主な業務内容と特徴 |
---|---|
BtoBサポート | 法人顧客を対象に、自社製品・サービスに関する技術的な問い合わせ対応やトラブルシューティングを行う。 |
BtoCサポート | 個人顧客を対象に、製品の操作方法や不具合に関する問い合わせに対応する。 |
エスカレーションエンジニア | 一次サポートでは解決が困難な、高度な技術課題を専門に調査・解決する二次対応以降の役割を担う。 |
製品に関する深い知識はもちろん、顧客が何に困っているのかを正確にヒアリングし、分かりやすく解決策を提示するコミュニケーション能力が求められます。
顧客から直接感謝されることも多く、やりがいを感じやすい仕事です。
また、顧客から寄せられる声は、製品の改善や新機能開発のヒントになるため、開発部門との連携も重要な業務のひとつです。
5.システムエンジニア(SE)のキャリアパス
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SEとして経験を積んだ先には、どのようなキャリアの選択肢があるのでしょうか?
ここでは、多くのエンジニアが目指す代表的なキャリアパスをご紹介します。
- プロジェクトマネージャー(PM)
- プロジェクトマネジメントオフィサー(PMO)
- ITコンサルタント
- プロダクトマネージャー(PdM)
- 技術部門のマネジメント責任者(VPoE)
- 最高技術責任者(CTO)
- 最高情報責任者(CIO)
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5-1.プロジェクトマネージャー(PM)
プロジェクトマネージャー(PM)は、システム開発プロジェクト全体の責任者です。
プロジェクトの目標達成に向けて、品質(Quality)、コスト(Cost)、納期(Delivery)の全てを管理します。
主な仕事は、計画立案、メンバーの選定、タスク管理、進捗管理、課題解決など多岐にわたります。
技術的な知識はもちろんですが、それ以上にチームをまとめるリーダーシップや、顧客と円滑に交渉を進める折衝能力が重要視されます。
例えば、プロジェクトの遅延リスクを早期に察知し、関係各所と調整して対策を講じるなど、常に先を見越した行動が求められます。
実装やテストの経験を積んだ後、数名のチームをまとめるチームリーダーを経て、PMへとステップアップしていくのが一般的なキャリアパスです。
多くのステークホルダーの中心に立ち、プロジェクトを成功に導く達成感は、PMならではの醍醐味です。
5-2.プロジェクトマネジメントオフィサー(PMO)
プロジェクトマネジメントオフィサー(PMO)は、大規模なプロジェクトや、複数のプロジェクトが同時に進行する組織において、PMを支援する専門職です。
PMが個別のプロジェクト管理に集中できるよう、組織横断的なサポートを行います。
具体的な業務としては、プロジェクト間の進捗状況を可視化して経営層に報告したり、開発プロセスの標準化を推進して組織全体の生産性を向上させたりします。
また、会議のファシリテーションや議事録作成、課題管理表の更新といった実務的な支援も担います。
PMのように直接的な責任を負うわけではありませんが、プロジェクト全体を俯瞰し、円滑に進めるための「縁の下の力持ち」として非常に重要な役割です。
高い調整能力や事務処理能力、そして複数の物事を同時に進める管理能力が求められる仕事です。
5-3.ITコンサルタント
ITコンサルタントは、企業の経営課題に対して、ITを活用した解決策を提案する専門家です。
SEの中でも、特に上流工程である要件定義や企画のスキルを極めた先にあるキャリアパスのひとつです。
単にシステムを作るだけでなく、「そもそも、どのようなシステムを作れば経営課題を解決できるのか?」という根本的な部分から関わります。
例えば、「売上を10%向上させたい」という経営目標に対し、現状の業務プロセスやデータを分析し、「顧客データを活用したマーケティングシステムを導入すべきです」といった戦略的な提案を行います。
経営層と直接対話する機会も多く、IT知識に加えて、経営や会計、業界動向に関する幅広い知識が不可欠です。
論理的思考力と高いコミュニケーション能力を武器に、企業のビジネスそのものにインパクトを与えたいという人に向いています。

5-4.プロダクトマネージャー(PdM)
プロダクトマネージャー(PdM)は、特定の製品(プロダクト)やサービスに対して全責任を負うポジションです。
「何を、なぜ作るのか」を決定し、製品のコンセプト立案から開発、リリース、その後の改善までを一貫して担当します。
PMが「決められたものを、決められた期間と予算で作る」責任者であるのに対し、PdMは「何を作るべきか」から考え、プロダクトの成功そのものに責任を持ちます。
市場のニーズや競合の動向を分析し、ビジネス、テクノロジー、ユーザー体験(UX)の全てを考慮して意思決定を下します。
例えば、ユーザーインタビューやデータ分析から新たな機能のアイデアを生み出し、その機能がビジネス的にどれほどのインパクトを持つかを予測し、開発の優先順位を決定します。
非常に難易度の高い仕事ですが、自分が世の中に送り出した製品でビジネスを成功に導くという、大きなやりがいがあります。

5-5.技術部門のマネジメント責任者(VPoE)
VPoE(VicePresidentofEngineering)は、エンジニア組織のマネジメントに特化した責任者です。
エンジニアチーム全体のパフォーマンスを最大化することがミッションであり、エンジニアの採用や育成、評価制度の構築、働きやすい開発環境の整備などを通じてこれを実現します。
技術そのものの意思決定よりも、「人」や「組織」にフォーカスするのが特徴です。
「どうすればエンジニアがモチベーション高く働けるか」「どうすればチームとして成長できるか」を常に考え、1on1ミーティングの実施や勉強会の企画、キャリアパス制度の設計など、具体的な施策を実行します。
エンジニア一人ひとりの成長が、プロダクトの成長に直結するという考え方が根底にあります。
技術への深い理解と、人事や組織論に関する知見の両方が求められるポジションです。

5-6.最高技術責任者(CTO)
最高技術責任者(CTO)は、企業の技術戦略における最高責任者です。
経営的な視点を持ち、ビジネスの成長に貢献するために、どのような技術をどのように活用すべきかを決定します。
技術トレンドを先読みし、将来の事業展開を見据えた技術投資の判断や、研究開発の方針決定などを行います。
例えば、「3年後に参入するであろう新規事業のために、今のうちからAI関連技術の研究開発に投資すべきだ」といった、中長期的な視点での意思決定が求められます。
VPoEが組織のマネジメントに責任を持つのに対し、CTOは技術そのものと、それがビジネスに与えるインパクトに責任を持ちます。
企業の技術的な方向性を決定づける、非常に重要な役割です。

5-7.最高情報責任者(CIO)
最高情報責任者(CIO)は、企業のIT戦略における最高責任者です。
情報システム部門を統括し、社内のIT環境全般や、情報資産の管理、IT投資計画の策定などに責任を持ちます。
CTOが事業に使われる「攻め」の技術に責任を持つのに対し、CIOは社内業務を支える「守り」のITや、情報セキュリティに責任を持つことが多いです。
例えば、全社的なセキュリティポリシーを策定して従業員に遵守させたり、大規模な自然災害が発生しても事業を継続できるよう、データセンターのバックアップ体制を構築したりします。
企業のITガバナンスを確立し、安定的かつ効率的な事業運営をITの側面から支える、経営陣の一員として重要な役割を担います。
6.未経験からでも目指せるシステムエンジニア(SE)の種類

これまでの解説を読み、「SEには色々な種類があるけど、未経験の自分には難しそう…」と感じたかもしれません。
しかし、心配は不要です。IT業界は慢性的な人手不足のため、未経験者を積極的に採用し、一から育てようという企業がたくさんあります。
特に未経験からでも挑戦しやすいSEの種類を4つご紹介します。
- アプリケーションエンジニア
- Webエンジニア
- インフラエンジニア
- QAエンジニア
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6-1.アプリケーションエンジニア
企業の業務システムやWebアプリケーションなどを開発するエンジニアです。
JavaやPHPといった需要の高い言語は、学習のための情報やプログラミングスクールが豊富にあります。そのため、未経験からでもスキルを習得しやすいのが特徴です。
多くの企業で研修制度が充実しており、入社後にチームの一員としてOJTで経験を積みながら成長できる環境が整っています。
まずは簡単なテストや改修作業から担当し、システムの仕組みや業務の流れを理解します。そこから徐々に開発の領域を広げていくのが一般的なキャリアステップです。
大切なのは、指示された作業をこなすだけでなく、「なぜこの機能が必要なのか」「もっと良い方法はないか」と常に考え、主体的に学ぶ姿勢を持つことです。
6-2.Webエンジニア
ECサイトやSNSなどのWebサービスを開発するエンジニアです。
アプリケーションエンジニアと同様に、学習環境が整っているため未経験からの挑戦がしやすい分野です。
特に、ユーザーの目に触れる画面部分を作る「フロントエンド」は、HTML/CSSやJavaScriptといった技術から学び始めることができます。
学習の成果がブラウザ上で目に見えやすいため、モチベーションを維持しやすいのもメリットです。
自分で簡単なWebサイトやサービスを作ってポートフォリオとして提示することも可能です。その実績が、転職活動で高く評価される場合があります。
6-3.インフラエンジニア
システムの土台となるサーバーやネットワークを扱うエンジニアです。
特に、システムの「運用・保守」や「監視」といった業務は、マニュアルが整備されていることが多く、未経験者向けの求人が豊富にあります。
まずは24時間365日システムが止まらないように見守る仕事からスタートします。
障害発生時の対応(一次切り分け)などを通じて、インフラの基礎知識を実践的に深めていくことが可能です。
そこから、サーバー構築やネットワーク設計といった上流工程へとステップアップしていくキャリアパスが明確です。
運用業務の中で「もっと効率化できないか」と考え、簡単なスクリプトを書いて自動化を試みるなど、主体的な改善活動が評価され、次のステップへとつながります。
地道な努力が着実に力になる職種です。
6-4.QAエンジニア
開発されたシステムが正しく動作するかをテストし、品質を保証するエンジニアです。テスト業務は、システムの仕様を細かく理解する必要があります。
そのため、未経験からIT業界の知識を身に付けるのに最適なポジションのひとつです。
決められた手順書に沿ってテストを行う業務から始め、システムのユーザーとして、あるいは開発者としての視点を養います。
そして、徐々にテスト計画やテスト設計といった上流工程に関わっていきます。
ただバグを見つけるだけでなく、「なぜこのバグが発生したのか」という原因を分析したり、「このようなケースも考慮すべきではないか」と開発者に提案したりすることで、品質保証の専門家としての価値が高まります。
将来的には、テストを自動化するスキルを身に付けることで、さらに市場価値の高いエンジニアを目指すことも可能です。
7.未経験から転職でシステムエンジニアになるには?

未経験からSEへの転職を成功させるためには、計画的にステップを踏んでいくことが重要です。ただ闇雲に活動しても、時間と労力を無駄にしてしまう可能性があります。
ここでは、着実にSEへの道を進むための具体的な6つのステップをご紹介します。私たちユニゾンキャリアは、この全てのステップであなたに寄り添いサポートします。
- プログラミングスキルの学習
- IT資格の取得の勉強
- ポートフォリオ作成
- 優良IT企業への転職
- 実装・詳細設計の経験を積む
- システムエンジニアに転職
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7-1.プログラミングスキルの学習
まず何よりも先に、プログラミングスキルの学習から始めてください。
現在はオンライン学習サイトやプログラミングスクールが充実しており、未経験からでも体系的に学ぶことが可能です。
独学で進める場合はコストを抑えられますが、モチベーション維持が課題となります。
一方、スクールは費用がかかるものの、体系的なカリキュラムとメンターのサポートで挫折しにくい環境です。
どの言語を学ぶべきか迷うかもしれませんが、まずは求人数が多く、汎用性の高いJavaやPython、PHPあたりから始めるのがおすすめです。
ここで重要なのは、ただ文法を覚えるだけではないということです。
実際に簡単なアプリケーションやWebサイトを自分で作ってみることが大切です。手を動かしてものを作る経験が、本当のスキルとして身に付きます。
7-2.IT資格の取得の勉強
IT資格はスキルレベルや学習意欲を客観的に証明するための強力な武器になります。
特に未経験者の場合、実務経験がない分、資格があることでポテンシャルを評価してもらいやすくなります。
企業側も、候補者がITに対して体系的な知識を学ぼうとしている姿勢を評価します。
まず目指すべきは「基本情報技術者試験」です。これはIT業界の登竜門ともいえる資格です。
ITに関する幅広い基礎知識が問われるため、この勉強を通じて業界の全体像を体系的に理解できます。インフラ系を目指すなら「CCNA」などのネットワーク資格もおすすめです。
学習の目標設定としても、資格取得は非常に有効な手段となります。合格という明確なゴールがあることで、学習計画が立てやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。
7-3.ポートフォリオ作成
ポートフォリオとは、あなたの技術力を示すための「作品集」です。
学習したプログラミングスキルを使って、自分でオリジナルのWebサイトやアプリケーションを作成します。
そして、その実績を企業に見せられるように準備することが重要です。
たとえシンプルなものでも、「自力でサービスを企画し、完成させることができる」という証明は、何よりも雄弁にあなたのスキルと意欲を語ってくれます。
なぜそのサービスを作ろうと思ったのか、どんな技術を使い、どこで苦労したのかを語れるようにしておくことが大切です。
その思考プロセスこそが、企業が知りたいあなたのポテンシャルだからです。
GitHubなどのサービスを使ってソースコードを公開することも、技術力をアピールする上で非常に効果的です。
コードの綺麗さや設計の工夫を見てもらうことで、より高い評価につながります。
7-4.優良IT企業への転職
スキルとポートフォリオが準備できたら、いよいよ転職活動です。
ここで注意していただきたいのが、企業選びです。特に未経験者の場合、入社後の研修制度や教育体制が整っている「優良IT企業」を選ぶことが重要です。
この選択が、その後のキャリアを大きく左右します。
どの企業が本当に未経験者を育てる文化を持っているのか。それを求人票だけでは見抜くのは難しいのが実情です。
「未経験歓迎」と書かれていても、実際には十分な教育がなされないまま現場に配属されるケースも少なくありません。
こういう時こそ、私たちのようなIT専門の転職エージェントを頼ってください。
当社は、企業の内部情報や、過去に入社した方からのフィードバックなど、教育体制に関するリアルな情報を持っています。あなたに最適な優良企業をご紹介することが可能です。
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7-5.実装・詳細設計の経験を積む
無事にIT企業に入社できたら、まずは下流工程の経験を徹底的に積みます。実装(プログラミング)やテスト、詳細設計などがこれにあたります。
ここで、システムの仕組みや開発の基本的な流れを体に叩き込むことが非常に重要です。
この経験が、将来的に上流工程に挑戦するための揺ぎない土台となります。
例えば、実装で苦労した経験は、後の設計工程で「このような設計は実装しにくい」という具体的なフィードバックに活かせます。
テストで見つけたバグは、システムの品質を考える上での貴重な学びとなります。焦らず、目の前の業務に真摯に取り組み、着実にスキルを吸収していく姿勢が大切です。
分からないことは積極的に先輩に質問し、ひとつひとつできることを増やしていきます。
7-6.システムエンジニアに転職
下流工程で数年の経験を積み、一人前のエンジニアとして自信がついたとします。そのタイミングで、次のキャリアステップとして転職を視野に入れます。
より上流工程を目指せる企業や、希望のキャリアパスを実現できる企業がターゲットです。
この段階では、あなたはもはや未経験者ではありません。
具体的な実績とスキルを武器に、より高い年収やポジションを狙うことができます。
「〇〇というシステムの開発で、△△の機能の実装を担当し、□□という成果を出した」というように、自身の経験を定量的に語れるように準備しておくことが重要です。
ユニゾンキャリアでは、これまでの経験を最大限に評価してくれて、キャリアアップを実現する最適な転職をサポートします。
8.未経験からSEを目指すなら企業の定義に要注意

未経験からSEを目指す際に、ひとつだけ強く注意していただきたい点があります。
それは、企業によって「システムエンジニア」という言葉の定義が全く異なるという事実です。
ある企業では、顧客と折衝する上流工程から開発までを担う花形の職種を指します。その一方で、別の企業では、単なるテスターやオペレーターを「SE」と呼んで募集しているケースが実際にあります。
特に注意が必要なのは、求人票に並ぶ「未経験歓迎!」「学歴不問!」といった耳障りの良い言葉です。
もちろん、本当にポテンシャルを評価してくれる優良企業も多くあります。
しかし、中にはキャリアアップに繋がらない単純作業ばかりを任される企業も残念ながら存在するのです。
加えて、研修制度が名ばかりというケースもあります。このような企業に入社してしまうと、貴重な時間を無駄にしかねません。
見分けるポイントとしては、面接で「入社後の具体的な業務内容」「1日の仕事の流れ」「キャリアパスの事例」などを具体的に質問することです。
その回答が曖昧だったり、納得のいくものでなかったりした場合は、慎重に判断する必要があります。
入社してから「思っていた仕事と違う…」と後悔しないように、業務内容はしっかりと確認することをおすすめします。
求人票の言葉を鵜呑みにせず、面接で具体的な業務内容を徹底的に確認することが不可欠です。
9.システムエンジニアの転職はユニゾンキャリア
システムエンジニアへの転職を考えている方は、ぜひユニゾンキャリアをご利用ください。
IT業界に精通したアドバイザーが、あなたのご要望に合わせてぴったりのキャリアプランをご提案いたします。
9-1.ユニゾンキャリアのサービス特徴
本記事をここまで読んでいただきありがとうございます。
今回はIT業界の闇…。コホン、コホン。であるシステムエンジニアの定義と職種の分類について解説してきました。
実際、システムエンジニアという言葉は広義なゆえに、悪用されてスキルが身に付かない仕事に就くケースがあります。
例えば、システム運用・保守やテスターを永遠とさせるみたいな…。このような企業を避け、理想のキャリアを実現するために当社をご利用いただけたら幸いです。
口コミ評価
当社ユニゾンキャリアの最大の強みは、IT業界に関する圧倒的な専門性です。そして、一人ひとりに合わせたキャリアプランからサポートする体制です。
もし、今の自分が何を目指しているのかわからないだったり、職種がいっぱいありすぎてわからないといった疑問をお持ちであれば、ぜひ一度ユニゾンキャリアまでご相談ください。
職種の詳しい業務内容からどんな業務に就けばキャリアを挙げられるのか詳しく説明します。ご相談は「完全無料」で利用できますので、ぜひ下のボタンから。
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9-2.システムエンジニアの転職成功事例

成功者インタビューより
ー転職しようと思ったきっかけは何ですか?
手に職をつけたいと思ったのがきっかけです。新卒でホテルの営業をしていたんですが、基本給が変わらずインセンティブ中心の給料体系だったので、給与が安定しなかったんです…。将来を考えた時に、専門性を身に付けて長く働きたいと思うようになりました。「手に職がつく仕事に何があるのか」を考えていた時に、IT業界の働き方を知ってエンジニアに転職しようと思いました。
ー転職活動で不安だったことは何ですか?
未経験からエンジニアとして受け入れてくれる企業があるのか不安でした。正直「未経験」という言葉の定義がわからなかったんです…!どの求人も「未経験歓迎」とあっても、企業が求めている「未経験」はIT知識がある人で、プログラミング経験が少しある人なんじゃないかと思うと、自信が持てなくて…。自分が未経験として、内定がもらえるかどうか分からなくて不安でした。
ーユニゾンキャリアのサポートで特に良かった点はなんですか?
IT業界について教えてもらったことですね。担当キャリアアドバイザーの佐瀬さんがIT業界について教えてくれたので、面接で「エンジニアの種類」「システム開発の流れ」などについて質問があっても話せるようになりました。採用担当の方にも「未経験なのにそこまで理解してるんですね」と評価してもらいました…!
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