最終更新日:2025.11.11
SaaS業界のエンジニア転職完全ガイド!成功の最重要ポイントや企業選びのコツを徹底解説
IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」の真心です。
本記事のトピックスはこちら!
- SaaS業界の転職で知っておくべき常識とは?
- SaaS業界の転職を実現するためのポイントとは?
- SaaS業界の転職で後悔しないための企業選びのコツは?
今、エンジニアのキャリアアップ先として、国内IT市場で著しく成長中のSaaS業界が、大きな注目を集めています。
実際に私も、SaaS業界に転職の相談が増えてきており、注目度の高さを感じます。
しかし、注目度の高さとは裏腹に転職で何が重要になるか、あまり知られていないのも事実です。
技術力はあっても選考が通らなかったり、SaaS業界ならではの評価基準に戸惑ったりする声も少なくありません。
それもそのはず、SaaS企業がエンジニアに必要とするのは、単なる「開発スキル」だけではないからです。
記事の要約
本記事では、SaaS業界への転職をお考えの方を対象に、エンジニア転職を成功させるために不可欠なポイントや、企業選びで後悔しないためのコツを徹底的に解説します。

1. SaaS業界のエンジニア転職はビジネス貢献意欲が成功のカギ
SaaS業界へのエンジニア転職を考える際、技術力の高さをアピールしようと考える方も多いのではないでしょうか?
もちろん、新しい技術を学び続けることや、技術スキル自体も重要です。ただ、それだけでは足りず、SaaS業界のエンジニア転職はビジネスにどれだけ貢献したかも重視されます。
実際に面接では、「その課題をどのように乗り越えたか」「その機能改修によってビジネスにどのようなインパクトを与えたか」を問われることが多いです。
このような質問をされるのは、SaaSは「作って終わり」ではなく、「提供し続けて改善する」ビジネスモデルのためです。
つまり、どれだけ技術スキルが高くても、プロダクトを良くしようという意識がないエンジニアは、言うなれば「お払い箱」なんです。
そのため、単に技術スキルが高いだけではなく、ビジネスへの貢献意欲の高さが重視されます。
SaaS業界の転職を考えるなら、技術はあくまでビジネス課題を解決するための手段でしかないと考えてください。
このように、SaaS業界のエンジニア転職を実現するには、「技術を選定した理由」や「機能改修によってビジネスに与える影響」を答えれるようにすることが大切です。
2. SaaS業界へエンジニア転職する前に知っておくべき「5つの常識」
SaaS業界への転職を成功させるには、SIerやSESといった従来のIT業界とは異なる、特有の文化やスタンスの理解が不可欠です。 多くの人が抱くイメージとは異なるSaaS業界の「常識」が存在するため、転職活動をはじめる前に5つの重要ポイントを解説します。
- SaaS業界の転職は営業職種だけではない
- エンジニアには実務経験が最低3年以上必要
- アジャイル開発が多く変化が速い業界
- エンジニアも数値意識が重要
- 重要視されるのはビジネス課題の解決能力
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2-1. SaaS業界の転職は営業職種だけではない
SaaSビジネスと聞くと、インサイドセールスやカスタマーサクセスといった営業関連の職種が注目されがちです。
確かに、売上を伸ばすために営業力は不可欠な要素です。しかし、ビジネスの根幹を支えているのは、プロダクトそのものの価値といえます。
そのため、優れたプロダクトがなければ、どれだけ営業力があっても顧客は定着しません。
特に近年は、競争が激しくなったため、他社との差別化を図るための技術力や、UI/UXの改善が事業成長に不可欠です。
だからこそ、SaaS企業は、優秀なエンジニアを採用することを重要視しています。
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2-2. エンジニアには実務経験が最低3年以上必要
SaaS業界、特に自社開発を行っている企業では、即戦力として「実務経験3年以上」を目安にエンジニアを採用します。
この「3年」という期間は、自走してタスクをこなし、チーム開発の中で一定のパフォーマンスを発揮できるラインと考えられているためです。 ただし、これはあくまで目安に過ぎず、年数だけが評価基準ではありません。
例えば、「実務経験3年未満の方」であっても、上流工程の経験を積んでいたり、SaaSで必要とされる技術スタックへの深い理解があれば、十分に選考を通過する可能性はあります。
逆に、たとえ実務経験が5年以上あっても、古い技術の経験が中心で、新しい技術を学ぼうとする姿勢が見られないと、SaaS企業では評価されません。
SaaS企業への転職では、単なる経験年数ではなく、「SaaSで必要とされるスキルセットと成長意欲」を具体的にアピールできるかが重要です。
2-3. アジャイル開発が多く変化が速い業界
SaaS業界の多くは、市場や顧客のニーズに迅速に対応するため、アジャイル開発を採用しています。
ウォーターフォール開発のように、最初に厳密な要件定義を行うのではなく、スプリントと呼ばれる短い開発期間を繰り返しながら開発と改善を進めます。
これは、SaaSが「提供し続ける」サービスであり、顧客のフィードバックを素早くプロダクトに反映させる必要があるためです。
そのため、仕様変更や優先順位の入れ替えは、当たり前のように起こります。
変化をストレスと捉えるのではなく、プロダクトをより良くするためのプロセスとして楽しめる柔軟性が必要とされます。
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2-4. エンジニアも数値意識が重要
SaaS企業では、エンジニアもビジネスサイドの数値を意識することが必要です。
SaaSビジネスはプロダクトの改善が事業の成長に直結しており、エンジニアの仕事も例外ではないためです。
具体的には、ARR(年間経常収益)、MRR(月間経常収益)、解約率といった主要な経営指標を理解する必要があります。
実際に、採用面接の場でも、過去の経験において数値をもとに改善提案を行った経験などを問われるケースは少なくありません。
そのため、あなたが開発・改修した機能が、企業の利益にどう貢献するのか、あるいはどの数値を改善するためにその開発を行うのかを意識することが大切です。
このように、技術的な視点だけでなく、自身の業務がビジネスに与えるインパクトを数値で捉える視点が、SaaSエンジニアには不可欠です。
2-5. 重要視されるのはビジネス課題の解決能力
SaaS企業が最も重要視しているのは、技術を使って、いかにビジネス上の課題を解決できるかという能力です。
単にコードが書けることだけが必要とされているわけではありません。
例えば、顧客から「この操作が面倒だ」というフィードバックがあった際、それを指示通りに直すだけでは不十分です。
「なぜ面倒か」を深掘りし、顧客体験とビジネス成果を両立する技術的解決策を主体的に導き出す力が必要です。技術力は、この「ビジネス課題の解決」を実現するための重要な手段として評価されます。
技術のための技術ではなく、ビジネスのための技術という視点が不可欠なのです。
3.SaaS業界でエンジニア転職を実現するためのポイント
SaaS業界特有の「常識」を理解したうえで、転職を成功させるには戦略的な準備が欠かせません。 SaaS企業が候補者に期待する「ビジネスへの貢献度」を的確に示すために、押さえるべき4つのポイントを解説します。
- SaaS業界で活かせる経験を棚卸しする
- 志望先の技術スタックへの理解は必須
- 不足スキルはポートフォリオや資格取得で補う
- 「作ったモノ」よりも「解決した課題」をアピール
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3-1.SaaS業界で活かせる経験を棚卸しする
SaaS業界への転職準備として、まずはあなたのキャリアの棚卸しをします。
SaaSの選考では、単に「何を作ったか」という事実の羅列ではなく、「なぜ作ったか」「どう課題を解決したか」というプロセスが重視されるためです。
そのため、「〇〇言語でシステムを開発した」という説明だけでは、SaaS企業へのアピールとしては不十分です。それよりも、業務効率化の提案、チーム開発でのリーダーシップ、顧客との折衝経験といったエピソードのほうが、ビジネス貢献意欲を示す材料になります。
経験年数に関係なく、これまで直面した課題と、それを乗り越えたプロセスを整理し、あなたの課題解決能力を言語化することが重要です。
この棚卸しの精度が、面接での受け答えの質を左右します。
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3-2.志望先の技術スタックへの理解は必須
応募先SaaS企業が採用している技術スタックへの理解は、選考突破のために必須です。
技術スタックを理解していない場合、企業研究が不足しており志望度が低いと判断される要因になるためです。
まずは、応募先企業がどのような技術を採用しているのかを事前に調査することからはじめてください。
そのうえで、なぜその技術を選定しているのかを考察し、あなたの経験とどうマッチするのかを説明できるように準備する必要があります。
もし現職の技術と異なる場合でも、その技術を現在進行形で学習している行動を示すことが重要です。
企業が採用する技術への理解と、それに対するあなたの積極的な姿勢を見せることが、内定への近道となります。
3-3.不足スキルはポートフォリオや資格取得で補う
SaaSで主流の技術の経験が浅い方は、そのスキル不足を補うための自主的な努力が必須です。
特に経験3年未満の方の場合、実務経験だけでは即戦力としてのアピールが弱くなるため、学習意欲と技術へのキャッチアップ能力を示す必要があるからです。
例えば、有効な手段のひとつとして、ポートフォリオの作成が挙げられます。単なるチュートリアルの模倣ではなく、あなたなりの課題設定を行い、設計から実装、デプロイまで完結させたものが評価されます。
また、インフラ職であればAWSやGCPの認定資格、開発職であれば基本情報・応用情報技術者試験なども、基礎知識を客観的に証明する材料です。
スキルが不足していたとしても、ポートフォリオや資格取得をすれば、企業にあなたの本気度は伝えられます。
3-4.「作ったモノ」よりも「解決した課題」をアピール
SaaS業界の面接では、職務経歴書に書かれた「作ったモノ」そのものよりも、「なぜ作ったのか」という課題解決のプロセスが重視されます。
企業側は、あなたが技術を使ってビジネス上の問題をどう乗り越えたのか、その思考プロセスを知りたいと考えているからです。
単に「管理画面を作った」という事実だけを伝えても、面接官には響きません。 「従来の運用が非効率でミスが多発していた課題に対し、入力ミスを防ぐ機能を実装し、月10時間の工数削減を実現した」といった説明が必要です。
このような、課題解決能力のアピールこそが、SaaSエンジニアに必要とされる思考プロセスを証明することにつながります。
4.SaaS業界のエンジニア転職では解決プロセスが見られる
SaaS業界へのエンジニア転職を考える際、保有している資格や技術力の高さをアピールしようと考える方も多いのではないでしょうか?
もちろん、新しい技術を学び続けることや、技術スキル自体も重要です。しかし、SaaS業界の採用面接では、それ以上にあなたの思考プロセスが深掘りされます。
SaaSビジネスは、常に変化する市場や顧客ニーズに対応し、プロダクトを改善し続ける必要があるためです。
例えば、「なぜその技術を選定したのか」「他にどのような選択肢を検討したのか」を問われることが非常に多いです。
企業側は、あなたが直面した課題に対し、どう状況を分析し、技術的な意思決定を下したのか、そのプロセス全体を知りたがっています。
そのため、単に「上司の指示だったから」と答えるだけでは、自分で考えて行動する力や課題解決能力が低いと判断されてしまいます。
技術はあくまでビジネス課題を解決するための手段であると捉え、あなたなりに考え、主体的に行動したプロセスを語ることが重要です。
このように、SaaS業界の転職を実現するには、単なる技術の経験だけでなく、具体的な開発プロセスを答えられるように準備しておくことが大切です。
5.SaaS業界のエンジニア転職で頻出の質問
SaaS業界の面接では、技術力に加えて、ビジネスへの理解度やチーム適応力を見るための特有の質問がされます。 これらの質問意図を理解して準備するために、転職面接でよく聞かれる5つの質問カテゴリを紹介します。
- SaaS業界や応募先を志望した理由
- 現職における技術選定の質問
- プロダクト志向・プロダクト理解に関する質問
- チーム開発の経験有無に関する質問
- 入社後のキャリアプランについての質問
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5-1.SaaS業界や応募先を志望した理由
「なぜSaaS業界なのか」「なぜ応募先企業なのか」という志望理由は、面接で非常に深く問われる質問です。
企業側は、あなたがSaaSのビジネスモデルを正しく理解し、自社のミッションに共感しているかを確認したいためです。
特に、SIerやWeb業界出身の方は、「なぜSaaSなのか」という質問は必ず聞かれます。
さらに、「なぜ数あるSaaS企業の中で当社なのか」について、その企業のプロダクトが解決する課題やミッションへの共感を、あなた自身の言葉で示す必要があります。
このふたつの「なぜ」を明確に答えられるように準備しておくことで、企業にあなたの志望度の高さを証明できるのです。
5-2.現職における技術選定の質問
「現在のプロジェクトでなぜその技術を採用したのですか」という質問は、あなたが「どう技術を選んでいるか」を知るために行われます。
SaaSエンジニアの仕事は、単にコードを書くだけでなく、ビジネス要件やチームの状況を踏まえて、最適な技術を論理的に選定する能力が必要とされるためです。
そのため面接では、「開発速度、拡張性、チームの習熟度という3つの軸でトレードオフを比較した結果、〇〇を選定しました」といった、明確な根拠にもとづく説明が理想です。
逆に、「流行っているから」や「会社の標準だから」といった受け身の回答は、あなたの評価を下げる恐れがあります。
この質問では、あなた自身の「技術選定の軸」を明確に持ち、それを論理的に説明することが大切です。
5-3.プロダクト志向・プロダクト理解に関する質問
SaaSエンジニアの面接では、開発対象のプロダクトへの深い理解と「本気で良くしたい」というマインドが厳しく問われます。
企業は、あなたがユーザー視点でプロダクトを分析し、ビジネス課題を技術で解決できるかを知りたいからです。
そのため、「当社のプロダクトを使ったことがありますか」や「もし改善するならどこをどうしますか」といった質問が非常に多くされます。
ここで単なる感想ではなく、「ユーザーの〇〇という不便を、〇〇の技術でこう解決できる」といった具体的な改善案をセットで回答できると、あなたの評価は格段に上がります。
面接の前にプロダクトを実際に使い込み、あなたなりの改善案をひとつでも準備しておくことが、熱意や適性を示すうえで効果的です。
このように「プロダクトを本気で良くしよう」と考える姿勢こそが、SaaS企業がエンジニアを採用するうえで重視するポイントです。
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5-4.チーム開発の経験有無に関する質問
SaaS開発は個人プレーではなくチームで行われるため、協調性や連携能力に関する質問が必ずされます。
SaaSの現場では、エンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーなど、多様な職種と密に連携する必要があるためです。
例えば、「チーム開発でどんな役割を担ったか」や、「技術的な意見が対立した際、どう解決したか」といった質問が典型です。
企業側は、あなたが他者の意見を尊重しつつ、プロダクトを良くするために建設的な議論ができる人物かを見ています。
そのため、あなたの独力での成果ではなく、チームとしてどう機能し、貢献したかを整理しておくことが重要です。
5-5.入社後のキャリアプランについての質問
SaaS企業は候補者に長期的な活躍と成長を期待しているため、「入社後のキャリアプラン」に関する質問も定番です。
あなたの目指す方向性と、会社の事業成長のベクトルが一致しているかを確認する目的があります。
面接では、「入社後、どんなエンジニアになりたいですか」や「当社のビジネスにどう貢献したいですか」といった形で問われます。
ここでは、あなたが技術的に「何をやりたいのか」を明確にすることが重要です。
さらに、その志向性が応募先の事業成長にどう結びつくのかを、あなた自身の言葉で説明する必要があります。
企業の理念やプロダクトの方向性と、あなたのキャリアプランが一致していることをアピールできれば、入社後の活躍を強くイメージさせられます。
6.SaaS業界へのエンジニア転職で後悔しないための企業選びのコツ
SaaS業界と一口にいっても、企業のフェーズ、事業領域、開発文化は千差万別です。 入社後に「思っていたのと違った」と後悔しないために、企業選びで確認すべき6つの重要なコツを解説します。
- 業界特化型か業界横断型か選ぶ
- スタートアップか大手か選ぶ
- ARRや解約率の数値は問題ないか確認
- 開発文化と技術スタックが自分に合うか確認
- 自社開発かSES/SIerか確認
- 募集ポジションの業務詳細
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6-1.業界特化型か業界横断型か選ぶ
SaaS企業を選ぶ際、そのサービスが「業界特化型」か「業界横断型」かを確認することは重要です。
特定の業界の課題を解決する「業界特化型SaaS」と、業界不問の課題を解決する「業界横断型SaaS」では、得られる経験が異なるためです。
業界特化型は、例えば医療や金融といった特定の分野に深く入り込むため、その業界の専門的な業務知識を深く学ぶことができます。
一方、業界横断型は、会計や人事といった業界を問わない共通の課題を扱うため、汎用性の高いスキルや幅広い業界の動向に触れられる機会があります。
応募前に、あなたが将来どのようなエンジニアになりたいのかを明確にし、そのキャリアプランに合致するサービス形態の企業を選ぶことが、後悔のない転職をする秘訣です。
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6-2.スタートアップか大手か選ぶ
企業の成長フェーズ、つまり「スタートアップか大手か」も、働き方やキャリア形成を左右する重要な判断基準です。
スタートアップと大手企業では、エンジニアに与えられる裁量権や業務範囲、そして組織の安定性が根本的に異なるためです。
具体的には、スタートアップは裁量権が大きく、開発以外の業務にも携われる可能性がありますが、仕組みが整っておらず、経営が不安定なリスクも伴います。
一方、大手SaaS企業は福利厚生や開発体制が整備されており安定していますが、業務が細分化されているため、個人の裁量が限定的になる傾向があります。
あなたの現在のスキルや、次の職場でどのような経験を積みたいのかを照らし合わせて選ぶことが、ミスマッチを防ぐうえで重要です。
6-3.ARRや解約率の数値は問題ないか確認
応募先のSaaSビジネスが健全かどうかを判断するために、ARRや解約率の数値を確認することは重要です。
ARRとは、「年間経常収益」の略で、その企業がサブスクリプション料金などで毎年継続的に得られる売上の合計額のことです。
これらの数値は、そのプロダクトが市場に受け入れられ、ビジネスが安定して成長しているかを示しています。
例えば、ARRが順調に伸びており、月次解約率が2%前後で低く抑えられている企業は、優良なSaaS企業であるひとつの証拠といえます。
逆に、解約率が高く2%を超える場合は、プロダクトやサポート体制に何らかの課題を抱えているリスクが高いです。
入社後に事業の停滞で苦しまないためにも、ビジネスの健全性は見極めたほうが良いです。
6-4.開発文化と技術スタックが自分に合うか確認
開発文化と技術スタックが、あなた自身の志向性と合っているかは、入社後の満足度を左右します。
開発の進め方、コードレビューの文化、CI/CDの整備状況などは、企業によってまったく異なるためです。
例えば、新しい技術を積極的に採用する文化なのか、あるいは安定志向の文化なのかによって、エンジニアとしての成長環境は変わります。
こうしたミスマッチを防ぐためには、面接やカジュアル面談の場で、現場のエンジニアに直接確認するのが一番です。
私たちのような転職エージェントは、こうした内部のリアルな開発文化を把握していることが多いので、頼るのもひとつの手です。
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6-5.自社開発かSES/SIerか確認
「SaaS企業」と名乗っていても、開発の実態がどうなっているかは注意深く確認する必要があります。
中には、開発業務の多くを外部のSESやSIerに委託していたり、実態は他社SaaSの導入支援がメインだったりする企業も存在するためです。
あなたが一からプロダクト開発に携わりたいと考えているなら、応募先が「自社開発」にどれだけ注力しているかは必ず確認してください。
例えば、自社エンジニアの比率が高い企業は、プロダクトの改善サイクルが速く、エンジニアが主体的に技術選定や設計に関われる裁量を持っている傾向にあります。
面接では、組織全体におけるエンジニアの立ち位置や、プロダクトの意思決定にどう関わるのかを質問すると良いです。
「SaaS」という言葉だけに惑わされず、入社後にあなたが担当する業務の範囲を明確にすることが重要です。
6-6.募集ポジションの業務詳細
求人票に記載されている「業務内容」の詳細は、面接の場を借りて具体的に確認したほうが良いです。
なぜなら、「自社プロダクトの開発」とだけ書かれていても、その実態が新規機能開発なのか、既存機能の保守・運用なのかで、入社後の業務はまったく異なるためです。
例えば、あなたがインフラ構築の経験を積みたいと考えていても、募集ポジションの実態がアプリケーション開発の改修作業ばかりである恐れもあります。
また、インフラ整備がメインなのか、アプリケーション開発がメインなのかも、面接の段階で明確にしておく必要があります。
入社後に「期待していた役割と違った」と後悔しないためにも、あなたの期待する役割と実際の業務内容がずれていないか、面接で入念にすり合わせることが重要です。
7.SaaS業界のエンジニア転職はユニゾンキャリア
SaaS業界のエンジニアの転職を考えている方はユニゾンキャリアにご相談ください。
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7-1.ユニゾンキャリアの転職成功事例①

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
インフラエンジニアとして働くことに慣れてきて、改めてインフラ技術が好きだなと思うようになり、今よりもっと仕事の幅を広げたい、スキルが身につく環境で働きたいと考えるようになったからです。
あとは、インフラ技術や仕事について語り合えるような友達ができたらいいな、という気持ちもありました!やっぱり自分で色々調べて勉強している方と喋るのが楽しいなって思うので!
転職活動時に不安だったことはありますか?
経歴がごちゃごちゃしてるっていうのもあって、面接で上手く話せるかどうかがすごく不安でした。
あとは情報が何もなかったので、転職系YouTuberの方が動画で言っていた「200社応募するのは普通だ」とか「転職には6ヶ月の準備が必要だ」という情報を鵜呑みにしてて、仮に200社応募したとして、働きながら自分にピッタリな企業を探せるの?って思いがありました。
しかも面接がお昼に実施されるとなると、働きながらでは難しいから早めに退職した方が良いかなとか色々悩みすぎて、前職の上司に2ヶ月後かそれより早く辞めようと思ってますって伝えちゃったり…(笑)
とにかく焦りに焦って求人サイトや転職エージェントに登録しまくりました。そのタイミングでユニゾンキャリアさんにも登録したっていう形です。
ユニゾンキャリアを利用した感想を教えてください!
めちゃめちゃ良かったです。なんというか転職活動をすごく楽しく行えたなと思います。
もしユニゾンキャリアさんを利用していなかったら、もっときつくて、お祈りもたくさんもらって、なかなか決まらなくて…みたいな感じだったと思うんです。
面談のなかで自分でも分からなかった「こういうところに行きたい」っていう思いを引き出していただけたので、自分のようなタイプにはすごく合っているサービスでした。
他にも、求人紹介は的確で、レスポンスはとても早かったので、安心感が桁違いでした…もうめちゃくちゃ感謝しています!本当にありがとうございました。
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7-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例②

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけは何ですか?
スキルと年収を上げたいと思ったのがきっかけです。
もともとクラウドの案件に入ってたんですが、人員コストの削減でクラウドとは関係ない案件に入ることになったんです。
自分のキャリアを考えた時に、今のままじゃスキルも年収も上げられないと思って転職を決意しました。
あと、前職は未経験から入社した企業ということもあり、基本給が低くて…。
入社年数やポジションに応じて給料が変わる仕組みで、あまり昇給できない会社だったんですよね。
スキルや経験を評価してくれて、昇給できる企業に転職したいと思っていました。
何社に応募して、何社から内定をもらいましたか?
2社に応募して、2社から内定をもらいました。
どちらの会社も内定後に年収を提示いただいて、2社とも前職より年収が上がってたので嬉しかったですね。
こんなに自分が評価されるとは思いませんでした!
ユニゾンキャリアを利用してどう思いましたか?
信頼できるキャリアアドバイザーがいたのがよかったです。
佐瀬さんは業界知識が豊富で、私が希望する条件に合った求人を選んでくれました。
企業ごとの面接対策を教えてくれたので、仕事で忙しくても面接対策できましたし、短期間で転職活動を終えられたんだと思います。
転職活動中は年収が上がるか不安でしたが、佐瀬さんが「上原さんなら絶対いけますよ!」と背中を押してくれたので、仕事と転職活動を両立できたんだと思います。
私たちはIT専門エージェントとして、SaaS業界各社の詳しい開発文化やビジネスフェーズまで把握しています。
あなたのこれまでの経験をSaaS業界でどう活かせるか、一緒にキャリアの棚卸しからサポートさせてください。
8.SaaS業界へのエンジニア転職でよく寄せられる質問
SaaS業界への転職を検討される方からは、実態が見えにくい部分について多くの不安や疑問が寄せられます。 ここでは、当社ユニゾンキャリアに寄せられる、SaaS業界転職に関するよくある質問4つにお答えします。
- 未経験からSaaS業界でエンジニアとして働けますか?
- オンプレ経験しかなくてもSaaS業界に転職できますか?
- SaaS業界は「きつい」「残業が多い」というのは本当ですか?
- SaaS業界で求められるスキルセットは何が多いですか?
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8-1.未経験からSaaS業界でエンジニアとして働けますか?
結論から申し上げると、実務未経験の方がSaaS業界のエンジニアになるのは非常に困難な道のりです。
多くのSaaS企業は即戦力を必要としており、未経験の方を採用してゼロから育成する余裕がない場合が多いためです。
ただし、不可能というわけではありません。
現実的なステップとしては、まずSESなどで最低1〜2年の実務経験を積み、実力を付けることが推奨されます。 その期間にSaaSで必要とされる技術のポートフォリオを作成するなど、自主的な学習を続けることが重要です。
当社ユニゾンキャリアでは、未経験の方からITエンジニアを目指すサポートも行っていますので、まずはご相談ください。
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8-2.オンプレ経験しかなくてもSaaS業界に転職できますか?
オンプレミス環境のインフラ経験は、SaaS業界への転職において十分に活かすことができます。
たしかにSaaSのインフラはAWSやGCPなどのクラウドが主流ですが、基礎的なスキルは共通して重要であるためです。
例えば、ネットワーク、セキュリティ、データベース設計といったスキルは、オンプレでもクラウドでも変わらず必要とされます。
クラウド経験が不足している場合でも、AWSのSAA(ソリューションアーキテクチャアソシエイト)などの資格を取得し、学習意欲を示すことが有効です。
オンプレ経験しかないことを悲観せず、クラウドへのキャッチアップ姿勢を見せることで、活躍できる場は多く存在します。
8-3.SaaS業界は「きつい」「残業が多い」というのは本当ですか?
SaaS業界が「きつい」かどうかは、企業やその成長フェーズによります。
「きつい」と感じる要因は、アジャイル開発による変化の速さや、継続的な技術学習にある場合が多いです。また、常に新しい技術をキャッチアップし、変化に対応し続けることを「きつい」と感じる方もいます。
一方で、多くのSaaS企業はエンジニアの生産性を重視し、リモートワークやフレックスタイムなど働きやすい環境を整備している傾向があります。
このような入社後のミスマッチを防ぐためにも、企業の口コミや面接の場で、リアルな働き方を確認することが重要です。
8-4.SaaS業界で求められるスキルセットは何が多いですか?
SaaS業界で必要とされるスキルセットは、特定の技術トレンドの習得と、それらを「どうプロダクトの改善に活かしたか」という経験です。
例えば、開発職では、サーバーサイドでGo、Ruby(on Rails)、Python、フロントエンドでTypeScriptとReactやVue.jsが主流となっています。
インフラ職では、AWS、GCP、Azureのいずれかのパブリッククラウドのスキルは、ほぼ必須といえます。
また、SaaSビジネスは、顧客のフィードバックをもとに継続的にサービスを改善し続けることが不可欠です。
したがって、特定の言語が書けること以上に、技術を課題解決の手段として使った実績が評価されるのです。