
最終更新日:2025.07.10
ITエンジニア経験者の転職活動!経験年数・年齢・年収・面接対策までロードマップを解説

IT業界を本音で語る「ユニゾンキャリア編集部」真心です。
本記事のトピックスはこちら
- エンジニアの転職事情について知りたい
- エンジニアの転職ってどのタイミングで?
- エンジニアの転職って年収上がるの?
ITエンジニアとしてキャリアを積んできたあなたが、さらなる飛躍を目指して転職を考えるのは自然な流れです。
現在の職場環境や給与、将来性に疑問を感じているなら、今が行動を起こす絶好の機会かもしれません。
記事の要約
本記事では、経験年数や年齢に応じた市場価値、具体的な年収相場、そして転職を成功させるための面接対策まで、網羅的なロードマップを解説します。

1.エンジニア経験者の転職活動は有利である!
結論からいうと、ITエンジニア経験者の転職は、圧倒的に有利です。
なぜなら、現在のIT業界は深刻な人手不足に陥っており、即戦力となる経験者を多くの企業が血眼になって探しているからです。
特に、システム開発の経験やインフラ構築のスキルを持つ人材は、まさに引く手あまたの状態です。自分が思っている以上に市場から求められています。
しかし、ここで一つ注意点があります。
それは「有利な状況にあぐらをかいていると、あっという間にチャンスを逃す」ということです。
「いつでも転職できる」と考えているうちに、年齢を重ね、スキルの市場価値が相対的に下がってしまうことは、本当によくある話です。
有利な状況である「今」だからこそ、本気でキャリアを見つめ直し、行動を起こすべきなのです。
あなたの経験を最大限に評価してくれる企業は、間違いなく存在します。問題はその企業にどうやって出会い、自分をどうアピールするかです。
2.エンジニア経験の年数で見たときの市場価値
エンジニアの市場価値は「経験年数」という分かりやすい指標で測られることが多いです。ここでは具体的な年収相場を例に、その実態を明らかにしていきます。
もし、ここに提示する年収よりもあなたの現在の年収が低いのであれば、あなたの価値が正当に評価されていない証拠です。
- エンジニア経験1年の年収相場
- エンジニア経験2年の年収相場
- エンジニア経験3年の年収相場
- エンジニア経験4年の年収相場
- エンジニア経験5年の年収相場
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
2-1.エンジニア経験1年の年収相場
エンジニア経験1年の年収相場は、約300万円~450万円が目安です。
1年という経験は、未経験者とは比較にならない大きなアドバンテージであり、「若手経験者」としてポテンシャルを評価されます。
しかし、企業が見ているのは「何ができるか」よりも「これから何をしたいか、どう成長したいか」という学習意欲です。
開発経験や運用・監視経験といった事実だけでなく、「この経験から何を学び、次はどう活かしたいか」を熱意をもって語れるかが重要になります。
年収400万円以上を提示されれば、あなたのポテンシャルが高く評価された証拠です。
もし現在の年収が300万円台前半に留まっているなら、あなたの成長を正当に評価しない環境である可能性が高いです。
2-2.エンジニア経験2年の年収相場
エンジニア経験2年目は、転職市場における「ゴールデンタイム」です。年収相場は約350万円〜500万円に上昇し、多くの企業が採用ターゲットとして注目しています。
この段階で求められるのは、明確な「自走力」。指示された業務をこなすだけでなく、自分で考え、主体的に業務を完遂できる能力です。
開発であれば実装、インフラであれば保守といった中核業務の経験があると、市場価値はさらに高まります。同じ2年でも、ただ作業をこなしただけの人と、主体的に動いた人とでは天と地ほどの差がつきます。
もし今の環境でスキルアップの機会が乏しいと感じるなら、市場価値が最も高まっているこのタイミングを逃す手はありません。
2-3.エンジニア経験3年の年収相場
エンジニア経験3年目は、まさに「引く手あまた」の状態です。年収相場も約400万円〜600万円と大きく上がり、ほとんどの企業が「即戦力」としてあなたを欲しがる可能性が高いです。
このステージでは、単独での業務遂行能力に加えて、後輩の指導経験や応用力が求められます。
開発であれば詳細設計、インフラであれば設計・構築の主担当経験があれば、有名メガベンチャーや大手SIerといった人気企業も十分に視野に入ります。
3年という節目は、専門性を極めるか、マネジメントに進むか、キャリアの方向性を定める重要な時期です。
もし、3年経っても任される業務や年収に変化がないのであれば、あなたの貴重な時間を無駄にしているだけかもしれません。
2-4.エンジニア経験4年の年収相場
エンジニア経験4年目になると、年収相場は約450万円〜650万円が目安となります。
企業があなたに求めるのは、もはや単なるプレイヤーではありません。チームの成果に貢献できる「専門性」です。
開発であれば技術選定への関与、インフラであればリーダー経験など、「自分はこの分野のプロフェッショナルである」と胸を張って言える実績が求められます。
この年次になると、自分の専門性と会社の方向性が合っているかを真剣に考えるべきです。
もし、あなたの専門性を活かせる場がなかったり、技術レベルに物足りなさを感じたりしているなら、成長の限界が近いサインです。
2-5.エンジニア経験5年の年収相場
エンジニア経験5年以上は、あなたの市場価値が大きく飛躍するステージです。
年収相場は約500万円~700万円が中心ですが、スキルと経験次第で1000万円以上も現実的になります。
この段階では、単なる技術力だけでなく、プロジェクト全体を俯瞰し、チームを成功に導くリーダーシップや課題解決能力が問われます。
開発であれば基本設計、インフラであれば設計といった上流工程の経験や、チームリーダーとしての実績は、極めて高く評価されます。
もし、今の環境でくすぶっていると感じるなら、非常にもったいないです。
3.エンジニア経験年数の転職難易度と必要なスキル
エンジニアの転職難易度は、経験年数とスキルの掛け算で決まります。
ここでは、より実態に近い転職難易度と、その評価を左右する「具体的なスキルレベル」について解説します。
- エンジニア1年目の転職難易度
- エンジニア2年目の転職難易度
- エンジニア3年目の転職難易度
- エンジニア5年目以降の転職難易度
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
3-1.エンジニア1年目の転職難易度
経験1年目の転職は、「若手ポテンシャル枠」として扱われますが、決して「楽勝」ではありません。
企業側は「最低限のIT基礎体力」と「今後の成長性」をシビアに見極めようとします。1年という短い期間で、どれだけ吸収し、成長の片鱗を見せられるかが問われます。
求められるスキル感(OKライン)
- 指示されたタスクの意図を理解し、報告・相談しながら完遂できる。
- 開発/インフラ問わず、基本的な用語や仕組みを理解している。
- 分からないことを放置せず、自分で調べた上で的確な質問ができる。
求められるスキル感(OKライン)
- 指示されたタスクの意図を理解し、報告・相談しながら完遂できる。
- 開発/インフラ問わず、基本的な用語や仕組みを理解している。
- 分からないことを放置せず、自分で調べた上で的確な質問ができる。
1年目は、スキルそのものよりも「エンジニアとしてのスタンス」が重視されます。
このスタンスが欠けていると判断されると、ポテンシャルがないと見なされ、転職活動は一気に難航します。
3-2.エンジニア2年目の転職難易度
経験2年目は、転職市場において一つの「ゴールデンタイム」と言えます。
基本的な技術の土台があり、かつ若くて柔軟性もあるため、多くの企業が積極的に採用したいと考える層です。「自走できる若手」であることを証明できれば、選択肢は大きく広がります。
求められるスキル感(OKライン)
- (開発)先輩のサポートを受けつつも、バグを発見し自分で修正して進められる。
- (インフラ)手順書があれば、サーバーやネットワークの基本的な監視・運用を一人で担当できる。
- 担当業務において、小さな改善提案や効率化の工夫ができる。
求められるスキル感(OKライン)
- 2年目になっても、常に先輩のレビューや指示がないと作業を進められない。
- 担当業務の背景や目的を理解せず、ただの作業としてこなしている。
この時期に「自走できること」をアピールできれば、年収アップやキャリアチェンジも含め、有利に転職活動を進めることが可能です。
逆に、この段階で足踏みしていると、市場価値は上がらず、チャンスを逃すことになります。
3-3.エンジニア3年目の転職難易度
「即戦力」として最も需要が高まるのが経験3年目です。
多くの企業が、チームの中核を担うプレイヤーとして採用したいと考えており、転職市場では引く手あまたの状態と言えます。ただし、ここから「ただの作業者」か「価値ある中堅エンジニア」かの評価が分かれ始めます。
求められるスキル感(OKライン)
- (開発)実装の経験がある。後輩のコードレビューや簡単な指導経験がある。
- (インフラ)保守を経験したことがある。
- トラブル発生時に、原因の切り分けや一次対応を自律的に行える。
求められるスキル感(OKライン)
- 3年経っても、経験2年目のエンジニアと業務内容やスキルレベルが変わらない。
- 自分の担当範囲の技術にしか興味がなく、新しい技術への学習意欲が低い。
需要が高い時期だからこそ、提示される年収やポジションには大きな差が生まれます。プラスアルファの経験をアピールできなければ、良い条件での転職は望めません。
3-4.エンジニア5年目以降の転職難易度
経験5年目以降は、あなたのスキルと経験が企業のニーズに合致すれば、リーダー候補や専門職として好待遇で迎えられる可能性があります。
一方で、年齢相応のスキルが伴っていない場合や、技術のアップデートができていない場合は、途端に選択肢が狭まるシビアな現実があります。
求められるスキル感(OKライン)
- (開発)基本設計や要件定義など、上流工程の経験がある。
- (インフラ)システムの全体構成を考えたアーキテクチャ設計や、クラウドを用いた設計・構築の経験がある。
- 数名のチームを率いたリーダー経験や、プロジェクトマネジメントの経験がある。
求められるスキル感(OKライン)
- プレイヤーとしてのスキルしかなく、設計やマネジメントの経験が全くない。
- 過去の成功体験に固執し、クラウドなどの新しい技術トレンドを軽視している。
- 技術的な課題解決だけでなく、ビジネスへの貢献意識が低い。
企業側も高い報酬を払う覚悟で採用するため、「この人に投資する価値があるか」を厳しく見極めます。
マッチングの難易度は上がりますが、あなたの価値を正しく提示できれば、キャリアの大きな飛躍が期待できるステージです。
4.エンジニアの年齢別で求められるスキルレベル
経験年数だけでなく「年齢」も、転職市場における評価軸の一つです。
あなたの年齢で、企業はどのような役割やスキルを期待しているのか。ここでは20代、30代、40代に分けて、求められるスキルレベルを解説します。
- 20代のエンジニア転職で必要なスキル
- 30代のエンジニア転職で必要なスキル
- 40代のエンジニア転職で必要なスキル
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
4-1.20代のエンジニア転職で必要なスキル
20代のエンジニアに求められるのは、何よりも「ポテンシャル」と「学習意欲」です。
もちろん実務経験は重要ですが、それ以上に、新しい技術を素直に吸収する柔軟性や、今後の成長への期待値が重視されます。具体的には、以下のスキルが求められます。
- 基礎的な技術力:担当分野(開発/インフラ)の基本的な知識と経験。
- 主体性:指示を待つだけでなく、自ら課題を見つけて動こうとする姿勢。
- コミュニケーション能力:チームメンバーと円滑に連携できる能力。
20代のうちは、未経験の分野や少しストレッチした役割にも挑戦しやすいのが最大のメリットです。
「今の環境では成長できない」と感じたら、躊躇なく新しい環境に飛び込むべきです。その若さと行動力が、最大の武器になります。
4-2.30代のエンジニア転職で必要なスキル
30代になると、ポテンシャルに加えて「専門性」と「リーダーシップ」が明確に求められるようになります。
プレイヤーとして高いパフォーマンスを発揮することはもちろん、チームやプロジェクト全体に貢献できる存在であることが期待されます。具体的には、以下のスキルが重要です。
- 深い専門性:特定の技術領域における、他の人には負けない深い知識と経験。
- 課題解決能力:発生した問題に対して、原因を分析し、根本的な解決策を提示・実行できる力。
- 後輩育成・指導経験:チーム全体の技術力向上に貢献した経験。
30代は、エンジニアとしてのキャリアの方向性を決定づける重要な時期です。
「技術を極めるスペシャリスト」か「チームを率いるマネージャー」か自分の目指す道を明確にし、そのために必要な経験を積める企業を選ぶことが、40代以降のキャリアを大きく左右します。
4-3.40代のエンジニア転職で必要なスキル
40代のエンジニア転職では、「マネジメント能力」と「事業貢献への視点」が最も重要な評価ポイントになります。
単に技術に詳しいだけでは評価されにくく、その技術をいかにしてビジネスの成功に結びつけられるか、という視点が不可欠です。求められるスキルは多岐にわたります。
- プロジェクトマネジメント経験:予算、納期、品質、人員を管理し、プロジェクトを成功に導いた実績。
- 組織マネジメント経験:部下の評価や育成、チームビルディングなど、組織全体を管理した経験。
- ビジネス視点:会社の経営課題を理解し、技術的な側面から解決策を提案できる能力。
40代の転職は簡単ではありません。しかし、これまでの豊富な経験と高い視座を正しくアピールできれば、CTO候補や技術顧問といった、非常に重要なポジションで迎え入れられる可能性も十分にあります。
年収2000万円以上を目指せるのも、この年代の強みです。
5.エンジニア経験者が転職で成功するためのポイント
あなたの経験は素晴らしい財産ですが、それを相手に伝えられなければ意味がありません。
ここでは、経験者エンジニアが転職を成功させるために、絶対に押さえておくべき具体的な準備について解説します。
- スキルシートと業務の言語化
- Web系ならポートフォリオを準備
- 資格は取得しておくと有利になる
- 面接対策で重要なのは即戦力の再現性
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
5-1.スキルシートと業務の言語化
転職活動の核となるのが「スキルシート(職務経歴書)」と「業務の言語化」です。ただ単に「〇〇システムの開発を担当」と書くだけでは不十分です。
以下の点を意識して、誰が読んでもあなたの貢献度が分かるように言語化してください。
- プロジェクトの全体像:どのような目的のシステムで、チームは何人だったか。
- あなたの役割:担当工程(要件定義、基本設計、詳細設計、実装、テスト、運用など)は何か。
- 具体的な実績(定量的に):「レスポンス速度を20%改善した」「バッチ処理時間を30分短縮した」など、数字で示せる実績は最強のアピールになります。
- 使用技術:言語、フレームワーク、DB、OS、クラウドサービスなど、具体的に記載する。
これをしっかり行うことで、面接での受け答えにも一貫性と深みが出ます。
あなたのやってきたことを、あなた自身が一番理解し、説明できるようにしておくことが重要です。
5-2.Web系ならポートフォリオを準備
Web系の開発エンジニアや、自社開発企業を目指すのであれば、ポートフォリオの準備は必須です。スキルシートだけでは伝わらない、あなたの技術力やセンスを証明する最も強力な証拠になります。
大掛かりなものである必要はありません。以下のようなものでも十分です。
- 個人で開発したWebサービスやアプリ
- GitHubアカウント(コードの質や開発への取り組み姿勢が伝わります)
- 技術ブログ(知識のアウトプット能力や専門性を示せます)
ポートフォリオは、あなたの「作りたい」という情熱を伝えるためのツールでもあります。
面接で「このポートフォリオを作った背景は…」と語ることで、他の候補者と大きな差をつけることができます。
5-3.資格は取得しておくと有利になる
「資格は意味がない」という意見もありますが、転職市場においては、客観的なスキルの証明として有利に働くことは間違いありません。
特に、経験が浅い方や、体系的な知識をアピールしたい方にとっては有効な武器となります。以下のような資格が挙げられます。
- 基本情報技術者/応用情報技術者試験:ITの基礎知識を網羅的に証明できます。
- 各種ベンダー資格(AWS,Ciscoなど):特定の製品・サービスに関する専門知識の証明になります。特にクラウド系の資格は需要が高いです。
- PMP(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル):マネジメント志向の方には強力なアピールになります。
資格取得の過程で得た知識は、必ず実務にも活きてきます。転職活動をきっかけに、キャリアアップに繋がる資格に挑戦してみるのも良いです。
5-4.面接対策で重要なのは即戦力の再現性
経験者採用の面接で企業が最も知りたいのは「この人は、入社後にうちの会社で活躍してくれるだろうか?」という一点に尽きます。
つまり、あなたのスキルや経験が、その会社で「再現」できるかどうかが問われます。そのためには、徹底した企業研究が不可欠です。
- その企業はどのような事業を行っているのか?
- どのような技術スタックを使っているのか?
- どのような課題を抱えていそうか?
これらを調べた上で、「自分の〇〇という経験は、御社の△△という課題解決にこのように活かせます」と、具体的にアピールすることが重要です。
この「再現性の提示」こそが、面接官に「この人が欲しい!」と思わせるための最強のテクニックなのです。
6.エンジニア経験者の面接対策で重要なポイント
書類選考を通過すれば、次はいよいよ面接です。
ここでは、あなたのエンジニアとしての真価が問われます。5つの重要なポイントに絞って、具体的な対策を解説します。
- 技術質問に明確に回答できるか?
- 深掘り質問に対応できるか?
- 志望動機で親和性を示せるか?
- 転職理由で論理的回答ができるか?
- 最終的に自分を売り込めるか?
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
6-1.技術質問に明確に回答できるか?
経験者であれば、技術的な質問をされるのは当然です。ここで曖昧な回答をしてしまうと「本当にこの経験を積んできたのか?」と一気に信頼を失います。
例えば、以下のような質問を想定しておきます。
- 「これまでで一番苦労した技術的な課題は何ですか?それをどう乗り越えましたか?」
- 「〇〇(特定の技術)について、そのメリット・デメリットを説明してください」
- 「このコード(提示されたもの)の問題点は何だと思いますか?」
大切なのは、完璧な正解を答えることよりも「自分の頭で考え、論理的に説明しようとする姿勢」です。
知らないことであっても「存じ上げませんが、おそらく〇〇という観点で課題があるのではないかと推測します」のように、思考プロセスを示すことが重要です。

6-2.深掘り質問に対応できるか?
面接官は、あなたの回答に対して「なぜ?」「具体的には?」といった深掘り質問を重ねてきます。
これは、あなたの経験の深さや、物事の本質を理解しているかを確認するためです。
例えば、「プロジェクトでリーダーシップを発揮しました」と答えたら、「具体的にどのような行動でチームを導きましたか?」「意見が対立した時、どう調整しましたか?」といった質問が飛んできます。
この深掘りに対応するためには、日頃から自分の業務について「なぜこれを行うのか?」「どうすればもっと良くなるのか?」を考える癖をつけておくことが不可欠です。

6-3.志望動機で親和性を示せるか?
「なぜ、数ある企業の中でうちの会社なのですか?」という質問は必ず聞かれます。
ここで「給与が高いから」「福利厚生が良いから」といった自分本位の理由だけを述べるのはNGです。
重要なのは、企業の事業内容やビジョン、技術文化への共感を示し、「自分がいかに入社後、その企業に貢献できるか」という親和性をアピールすることです。
「御社の〇〇というプロダクトが抱える△△という技術的課題に対して、私の□□という経験を活かして貢献したい」というように、自分のスキルと企業のニーズを結びつけて語ることで、説得力が格段に増します。
6-4.転職理由で論理的回答ができるか?
転職理由は、ネガティブな内容になりがちですが、伝え方次第でポジティブな印象に変えることができます。
「給料が安かった」「人間関係が悪かった」といった不満をそのまま伝えるのは避けてください。
面接官に「うちの会社でも同じ不満を持つのでは?」と懸念を抱かせてしまいます。ポイントは、不満を「課題」として捉え、それを解決するために転職という手段を選ぶ、という論理的なストーリーを語ることです。
「現職では〇〇というスキルを伸ばす機会が限られていました。さらなるスキルアップを実現し、より事業に貢献するために、△△の領域に強みを持つ御社で挑戦したいと考えています」といった形に変換します。
また、もし転職回数が多い場合は、それぞれの転職が一貫したキャリアアップのステップであったことを説明できるように準備することが重要です。
「〇〇の経験を積むためにA社へ、次にその経験を活かして△△に挑戦するためにB社へ」というように、一貫性のあるキャリアの軸を示すことで、計画性の高さをアピールできます。
6-5.最終的に自分を売り込めるか?
面接は、あなたという商品を企業に売り込む「プレゼンテーションの場」です。
最後の「何か質問はありますか?」という逆質問の時間は、絶好の自己アピールのチャンスです。単に福利厚生などを聞くのではなく、入社意欲の高さや貢献意欲を示す質問をします。
「もし採用いただけた場合、入社までに学習しておくべき技術や書籍はありますか?」「〇〇様(面接官)が、この会社で働いていて最もやりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?」あなたの熱意を伝え、面接官の記憶に残る最後の一押しになります。
謙虚さも大事ですが、最後は自信を持って自分を売り込む姿勢を忘れないでください。
7.エンジニア経験者が目指せる転職先
あなたの経験は、様々なタイプの企業で活かすことができます。しかし、企業の種類によって働き方や求められる役割は大きく異なります。
ここでは、代表的な転職先の選択肢と、それぞれを狙うために必要な経験の目安を解説します。
- スキル不足ならSESから大手SESへの転職
- 詳細設計の経験が1年あれば自社開発
- 構築経験があれば独立系SIerが狙える
- 基本設計の経験が1年あれば大手SIerも
- 社内SEは比較的窓口が大きめだが…
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
7-1.スキル不足ならSESから大手SESへの転職
現在のスキルに自信がない、あるいは経験が浅いと感じるなら、まずは同じSESの中でも、より規模が大きく、待遇の良い「大手SES」を目指すのは非常に賢い選択です。
中小SESに比べて、大手は研修制度が充実していたり、大規模で魅力的な案件に参画できるチャンスが多かったりします。
今の環境でスキルアップに行き詰まりを感じているなら、環境を変えることで新たなキャリアの道が開ける可能性があります。
まずは一歩踏み出し、自分の市場価値を高めるためのステップと捉えることが大切です。
7-2.詳細設計の経験が1年あれば自社開発
もしあなたが開発エンジニアで、詳細設計の経験が1年以上あるなら、人気の「自社開発企業」も十分に射程圏内に入ってきます。
自社サービスに腰を据えて関われるため、技術選定の裁量があったり、ユーザーからのフィードバックを直接感じられたりと、大きなやりがいを得られるのが魅力です。
SESからのキャリアチェンジを目指す多くのエンジニアが憧れる働き方ですが、決して夢物語ではありません。設計経験は、企業にとって非常に価値のあるスキルです。
7-3.構築経験があれば独立系SIerが狙える
インフラエンジニアとしてサーバーやネットワークの構築経験を積んできたなら、独立系SIerが有力な転職先候補となります。
メーカー系SIerと異なり、特定の製品に縛られず、様々なベンダーの機器やクラウドサービスを組み合わせて最適なソリューションを提案できるのが特徴です。
あなたの技術的好奇心を満たし、幅広いスキルを身につけるには絶好の環境と言えます。様々な業界の顧客と関わる中で、技術力だけでなく、提案力や折衝力も磨かれていきます。
7-4.基本設計の経験が1年あれば大手SIerも
開発エンジニアとして、要件を具体的なシステムの仕様に落とし込む「基本設計」の経験が1年でもあれば、誰もが知るような「大手SIer」への転職も現実的な選択肢となります。
大手SIerは、社会的な影響力が大きい大規模なプロジェクトを数多く手掛けており、安定した経営基盤と充実した福利厚生が魅力です。
求められるレベルは高いですが、あなたの経験は間違いなく評価されます。キャリアに箔をつけ、より大きな舞台で活躍したいという思いがあるなら、挑戦する価値は十分にあります。
7-5.社内SEは比較的窓口が大きめだが…
社内の情報システム部門で働く「社内SE」も人気の転職先です。
ユーザーが社内にいるため納期に追われるプレッシャーが比較的少なく、ワークライフバランスを重視したい方には魅力的に映ると思います。
窓口は比較的広いですが、一つ注意点があります。
それは、企業によってはシステムの企画・開発よりも、PCのセットアップやトラブル対応といったヘルプデスク業務がメインになる場合があることです。
転職後に「思っていたのと違った」とならないよう、面接の場で具体的な業務内容をしっかりと確認することが何よりも重要です。
8.エンジニア経験者の転職で重要な3つのこと
ここまで様々な情報をお伝えしてきましたが、最後に、経験者の転職活動において最も重要と言える3つの本質的なポイントを改めてお伝えします。
この3つを心に刻んでおくだけで、転職活動は成功に大きく近づくはずです。
- 転職難易度は年齢×経験年数×経験内容で決まる
- 面接対策ができているかで年収提示額が変化
- 上流工程への転職は実装と保守の深さがカギ
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
8-1.転職難易度は年齢×経験年数×経験内容で決まる
あなたの市場価値、転職の難易度は、「年齢」「経験年数」「経験内容」という3つの要素の掛け算で決まります。
ただエンジニアとして年数を重ねただけでは、市場価値は上がりません。
例えば、「30歳で経験7年、基本設計とリーダー経験あり」のエンジニアと、「35歳で経験10年、テストと運用のみ」のエンジニアでは、前者の方が圧倒的に高い評価を受けるのが現実です。
重要なのは、「その年齢、その経験年数にふさわしい、中身の濃い経験を積めているか?」ということです。
もし、この掛け算の結果に自信が持てないなら、一刻も早く行動を起こし、価値ある経験を積める環境に移るべきです。時間は待ってくれません。
8-2.面接対策ができているかで年収提示額が変化
断言できますが、面接対策の質は、企業から提示される年収額に直接影響します。
同じスキルを持った2人の候補者がいたとして、一方は自分の経験を論理的に説明し、企業の課題と結びつけて貢献度をアピールできる。もう一方は、ただ自分のやってきたことを漠然と話すだけ。企業がどちらにより高い年収を提示したいと思うかは、火を見るより明らかです。
スキルシートの作り込み、自己分析、企業研究、模擬面接など、地道な準備が最終的に年収という最も分かりやすい形であなたに返ってきます。
「面倒くさい」と感じるその一手間が、年収を50万円、100万円と引き上げるための最も確実な投資なのです。

8-3.上流工程への転職は実装と保守の深さがカギ
「もっと上流工程に挑戦したい」と考えるエンジニアは非常に多いです。
しかし、上流工程(設計など)への道は、下流工程である「実装」や「保守」の経験を疎かにしていては、絶対に開かれません。
なぜなら、優れた設計とは、実装の難しさや、リリース後の保守・運用がどれだけ大変かを深く理解した上でなければ、決して生み出せないからです。
あなたが今、実装や保守・運用といった業務に就いているなら、それは将来のための貴重な土台作りです。
「なぜこのコードはこうなっているのか」「どうすればもっと安定稼働するか」を徹底的に考え抜いた経験こそが、将来あなたが上流工程に立った時に、机上の空論ではない、血の通った設計をするための強力な武器になります。
9.エンジニア経験者の転職はユニゾンキャリア
ユニゾンキャリアはITエンジニアに特化した転職支援サービスです。企業の内部情報や、各ポジションで本当に求められているスキルレベルといった、情報に精通しています。
現在、同じような業務が続いていたり、年収アップをしたいといった方はぜひ、ご相談ください。
こちらをクリック ▶ 【エンジニア転職のプロに無料相談】
9-1.ユニゾンキャリアの転職成功事例①

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
前職で入っていた案件の終了が分かったタイミングで転職を決意しました…!
次の案件に参画できないまま待期期間が発生すると「月給が6割に減額される」ことについて、このとき前職の営業からはじめて知らされたんです。
こんな大事なこと、入社前に教えてくれない企業だと分かって、不信感を抱きました…。
不信感のある企業で働き続けられないので、すぐ転職活動を始めたんです。
転職の結果はどうなりましたか?
面接を4社受けて、2社から内定をいただきました。
最初に内定をもらった企業はサーバー案件を中心の企業で、2社目がインフラ案件中心の企業だったんです。
2社目は、以前に求人応募したことがあったんですけど、書類選考すら通らなくて…
それなのに、今回内定もらえたんですよ!!一人で転職活動をしてたら門前払いだったでしょうね。
佐瀬さんのサポートがあったからこそ、今回は内定を獲得できたと思ってます。
ユニゾンキャリアではどのような求人を紹介してもらいましたか?
インフラの案件に強くて、案件が豊富な会社を中心に紹介してもらいました。
前職が短い間に2回も待機期間があったので、そういった企業は避けたかったんですよね。
実際に待機期間がほぼなく、将来的に上流工程にキャリアアップできるチャンスがある企業などを紹介してもらえたんです!
佐瀬さんからは求人を読んだだけじゃ分からない企業の情報を教えてくれたので、本当に助かりました!
\ご相談から内定まで完全無料!/
9-2.ユニゾンキャリアの転職成功事例②

成功者インタビューより
転職しようと思ったきっかけを教えてください!
インフラエンジニアとして働くことに慣れてきて、改めてインフラ技術が好きだなと思うようになり、今よりもっと仕事の幅を広げたい、スキルが身につく環境で働きたいと考えるようになったからです。
あとは、インフラ技術や仕事について語り合えるような友達ができたらいいな、という気持ちもありました!やっぱり自分で色々調べて勉強している方と喋るのが楽しいなって思うので!
転職活動時に不安だったことはありますか?
経歴がごちゃごちゃしてるっていうのもあって、面接で上手く話せるかどうかがすごく不安でした。
あとは情報が何もなかったので、転職系YouTuberの方が動画で言っていた「200社応募するのは普通だ」とか「転職には6ヶ月の準備が必要だ」という情報を鵜呑みにしてて、仮に200社応募したとして、働きながら自分にピッタリな企業を探せるの?って思いがありました。
しかも面接がお昼に実施されるとなると、働きながらでは難しいから早めに退職した方が良いかなとか色々悩みすぎて、前職の上司に2ヶ月後かそれより早く辞めようと思ってますって伝えちゃったり…(笑)
とにかく焦りに焦って求人サイトや転職エージェントに登録しまくりました。そのタイミングでユニゾンキャリアさんにも登録したっていう形です。
ユニゾンキャリアの支援内容で良かったポイントはありますか?
私の希望にバッチリ沿った求人のみを紹介してくれたこと、あとは面接に対して具体的なアドバイスをくれたのがありがたかったです。
特に面接対策では、こういうことを聞かれますよ、こういう風に伝えた方がいいですよ、と色々細かく教えてもらいました。そこで初めて逆質問の存在と重要性を知ったり…(笑)
実は今まで面接で「何か質問はありますか?」と聞かれても「無いです!」って答えてたので、対策してもらえてなかったらどうなってたんだろうって思います。
他にも、前職の都合上20時以降しか時間が取れなかったので、面談や面接対策を行う時間を20時以降で組んでいただいたり、レスポンスも本当に早くて…私のために動いてくれているのが分かって、この人は裏切れないなって思いましたね…!
もし、あなたが今のキャリアに少しでも不安や疑問を感じているなら、まずは一度、当社にご相談ください。無料相談は下のボタンから。